アフガニスタンで中村医師が銃撃を受け死亡のニュースが飛び込んできた。
中村さんが代表を務める「ペシャワール会」は1600本の井戸を掘りアフガニスタンの緑地化に貢献してきたそうです。テレビで砂漠が緑の麦畑に変わっていく様子が映し出されています。本当にすごいことをされてきた方なんですね。
心より哀悼の意を表します。
実は、私にとってアフガニスタンはとても気になる国なんです。
今から40年ほど前にヨーロッパからインドにぬけるシルクロードを旅したことがあります。
沢木耕太郎の「深夜特急」に描かれたアジアハイウェイを使って、ヨーロッパから陸路でトルコ、イランを経由してアフガニスタンに入りました。
その際、日本にいたときには経験したことのない猛烈な下痢と高熱にうなされやっとのおもいで首都のカブールにたどり着きました。
このときにアフガニスタンから日本にきていた留学生の知り合いから「カブールに着いたらウチの実家に寄ってくれ」と言われていたことを思い出し、助けを求めて2週間ほど厄介になりました。
これはその時の写真です。
私のアフガニスタンの印象は緑のまったくない砂漠の国だな、というものです。同じシルクロードの砂漠地帯といってもお隣のイランやパキスタンその手前のトルコなどは街には公園がありそれなりに緑を目にすることができました。
写真はイスタンブールの公園で「熊使い」のおじさんとのショットです。芝生の緑がきれいです。
このアフガニスタンだけは、行けども行けども砂漠、それも砂の砂漠というよりは岩の砂漠が多くて実に殺伐たる風景でした。
羊も草がないので岩陰にへばりついた苔でも食べてる様子でした。
街の目抜き通りもこんな感じです。
中村医師はあの灰色一色の世界に井戸を掘り、緑の世界に変えていったんですね。あんな乾ききった土地でも井戸を掘れば水が出るんだ、ということに驚かされます。
アフガニスタンのこの家族に助けられ、40年後にも食道がんになったが多くの人のおかげで生き延びることができた。
振り返ると助けられてばかりの人生でした。これからは少しは助ける方に回りたいものです。
そしてあの灰色一色のアフガンの大地も掘れば水がでるのなら私のがん体験も掘り下げて磨きをかければ誰かの役に立つことができるかもしれない。
中村医師の姿からそんなメセージを頂きました。
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