(共同DIY)カーポート隙間にアルミパイプで屋根を自作


ここではアルミフレームやアルミパイプを使ったDIYの紹介やそのサポートを行っています。

アルミフレームやアルミパイプはとても便利な材料ですが、

知名度の低さや入手性の悪さからあまり知られていません。

そのため使ったことがないので手を出しにくいと感じる方が多いと思います。

そこで今回はサポートサイト「LINK YOUR DESIGN」から相談いただき、

住宅にテラス屋根をDIYされた事例を紹介します。

既設の屋根とカーポートの間に新たにテラス屋根を作りたいという相談です。

遠く離れた場所でも携帯のメールだけのやり取りで作りたい物のイメージを

共有して設計していきます。

実際に作る時には組立図や組立方法までしっかりサポートしていますので、

初めて触る方でも安心です。

どのような物が出来上がったのかご覧下さい。




1.  はじめに

相談者のYさんから以下の内容のお問合せメールをいただきました。


(お問い合わせメール内容)

ホームページ拝見しました。
私もDIYで色々チャレンジしています。
実家にテラスを作ろうと思うのですがどのような材料がひつようでしょうか。
幅1M、奥行き1.2M、高さ右側2・6M、左側2.4Mです。
又費用はどの位かかるでしょうか。
宜しくお願いします。


これまでも多くの方がアルミパイプやフレームのDIYに挑戦されています。

いただく依頼の中で多いものはパーゴラやテラス屋根などの屋根物、

サンルームや飼育ゲージなどの箱物です。

特にテラス屋根は簡単に枠組みが作れて波板が固定でき、費用も安いのでオススメです。

他の共同DIYではマンションにアルミパイプと波板でテラス屋根を作ったこともあります。


(マンションにテラス屋根を共同DIY)

マンションの庭を全て覆うようなテラス屋根を共同IDYしました。アルミパイプで枠組みを作りポリカ波板を貼り付けた屋根となっています。ただ屋根の大きさが4×4.5mと非常に大きく、基礎ができない場所にそれぞれ柱を立てています。このように規格品にないテラス屋根を自分の好きなように作ることができます。

(ポリカ板とアルミフレームでカーポート隙間屋根を共同DIY)

カーポートと壁の間に隙間があり雨が入り込むため、ポリカ板とアルミフレームで隙間屋根を共同DIYしました。幅700mm、長さ3,300mmの屋根を2枚のポリカ板を貼り合わせて作ります。屋根には傾斜を付けて雨水を一か所に流します。これで雨が降りこむことなく快適に車に乗ることができますね。

(8mのカーポートに雨よけ壁とDIY)

山口県に住むOさんの自宅カーポートは8mと長いものの、横壁がないため雨が降り込んできます。また通行人からも部屋の様子が丸見えです。そこで雨よけと目隠しを兼ねた壁をアルミパイプと波板でDIYしました。カーポートに新たな柱を追加して波板を取付けたので強度も十分です。


まずはYさんに連絡して詳しい情報を教えてもらいます。

2.  どんなテラス屋根?

テラス屋根といっても色んな物があります。

一般的には1階リビング窓や2階ベランダなどですね。

何もないところにテラス屋根を作るときは基礎や柱も必要なので大変ですが、

逆に設計の自由度が高く難しくはありません。

しかし今回の相談は既存の屋根とカーポートの屋根の間に隙間があるので、

ここを埋める屋根を作りたいというものでした。

写真の奥側のカーポートと手前側の屋根の間に隙間がありますが、

ここに新たに屋根を取り付けたいという内容です。

カーポートと既存屋根は高さも違うため斜めに取り付けなければいけません。

しかもカーポートへの駐車スペースの関係で柱を立てることができないので

既存の屋根とカーポートに直接固定する必要があります。

3. テラス屋根の設計

相談者からスケッチ図をいただきました。

青い枠と赤の枠が既存の屋根でその間の黒い枠に新たに屋根を上げるというものです。

固定方法は既存の屋根の枠組みに直接ネジで固定します。

ここでこのテラス屋根に使う材料をアルミパイプとしました。

普段あまり身近で見ない材料ですが、会社や工場などては一般的によく使われる材料です。

金属のアルミでできたパイプで中が空洞のものや補強のため肉厚なものなど種類が豊富です。


(アルミパイプの特徴)

 家庭DIYで利用する金属パイプにイレクターパイプがあります。アルミパイプも同様な用途で利用できますが、イレクターパイプよりも優れた特徴がいくつもあります。ここではイレクターパイプとの比較やアルミパイプの種類について、詳しく紹介しています。


賃貸住宅に住んでいたときにこの材料を使って4mのテラス屋根を作ったことがあります。

そのときはポリカ波板を使いましたが、波板がパイプにピッタリはまるため固定が楽です。


(3万円台で作れるテラス屋根)

 住んでいる賃貸住宅には軒や屋根がなく、洗濯物を干したり自転車を雨から避ける場所がありません。そこでアルミパイプを使って幅4mもあるテラス屋根を作りました。特徴は壁を傷付けたりコンクリートを使用せずにいつでも元に戻せること、目隠し壁まで取り付けても費用は4万円台という点です。


いつもの流れであれば相談者の方の情報を元に3D CADで図面を描くのですが、

今回は構造が単純だったので図を書いて説明しました。

既存屋根の間に取付けるためアルミパイプの正確な寸法が出すのが難しく、

現地で実測しながら切断して使うことになりました。

アルミパイプは金属ですが100均などにある金属用ノコギリで簡単に切断できます。

これまでたくさんの人と共同DIYを行いましたが、初めての人でも簡単に加工できます。


(アルミフレームの加工方法)

 アルミフレームは木材よりも強度があるので同じ耐久性の物でもコンパクトに作れます。その反面、木材に比べて加工が少し大変で木材ほど簡単に切断できません。そこで様々な工作機やハンドソーで実際に切断して比較しました。その結果、特別な工作機は必要なく簡単に入手できるもので加工できました。


アルミパイプどうしはコネクタと呼ばれる部品で簡単に連結することができます。

コネクタには色んな種類があり、連結方法に応じて選ぶことができます。

使い方はコネクタの六角ボルトを締めこんで挟みつけるもので作業もとても簡単です。


(アルミパイプのコネクタ)

 アルミパイプどうしを連結する部品がコネクタです。コネクタにはたくさんの種類があり、連結方向も直角、水平、クロスなど様々な用途に利用できるようになっています。またパイプに沿って動いたり、パイプを軸に回転したりという可動できるコネクタもあります。これを利用すればDIYの幅が広がりますよ。 


このテラス屋根では固定する両側の既設屋根の高さが違うので固定した際に

斜めになってしまいます。

この角度を事前に測ることは難しいので自由に角度調整できるコネクタを選びました。

このような相談を何度か繰り返して一緒に設計をつめていきます。

4. テラス屋根の組立て

設計が終了すればメーカから見積もりを取ってYさんに作るかどうか決めてもらいます。

アルミパイプの購入方法ですが、実はホームセンターなどではほとんど販売されていません。

一般的にはミスミやモノタロウといったweb商社を経由して購入できますが、

個人購入は少し難しいかもしれません。

しかも自分で必要な部品の長さや種類、数量を調べてそれぞれ注文するので

手配するのも大変です。

しかし「LINK YOUR DESIGN」を利用すればメルカリなどを使って

手軽にアルミフレームやアルミパイプを購入することができます。

しかも既に設計されて必要部品の種類や数量がまとまった部品リストが手に入り、

注文も一括で一回で済みます。

さらにメーカからの直送となるため送料無料で例え4mの長さのアルミパイプであっても

自宅まで届けてくれるので大変便利です。


(アルミフレームの購入方法)

アルミフレームやパイプの欠点は入手性の悪さです。ホームセンターでは販売されておらずほとんどネット販売のみです。一般的にはミスミやモノタロウなどのweb商社経由で購入しますが、個人では難しいです。しかしメルカリなどでも購入でき、必要部品を一括購入できる方法がここにはありますよ。


Yさんも作られることとなり、アルミパイプを購入されました。

アルミパイプの納品には1~2週間ほどかかります。

その間、私の方では組立図やアルミパイプの切断方法などを紹介します。

「LINK YOUR DESIGN」はアルミパイプを購入してもらうことが目的ではなく、

満足できる物を一緒に作ることを目指しています。

そのため作る過程で問題があったり解らないことにも常にサポートしています。

そして完成したのがこちらとなります。

奥側のカーポートと手前側の既設屋根の間に新たに屋根が追加されています。

横から見るとこのような感じです。

実際の写真を見ると傾斜が結構あるので取付けも苦労されたと思います。

しかし無事に出来たという知らせを聞くといつもホッとします。

Yさんとの詳しいやり取りの内容はこちらから見ることができます。

ただメールを介して話をしていますので少し判りにくい点がありますが、

御了承ください。

5. さいごに

アルミパイプを使ったテラス屋根の共同DIYは如何だったでしょうか?

嬉しいことに今もたくさんの相談を「LINK YOUR DESIGN」からいただいており、

このサイトを作って良かったと感じます。

アルミパイプやフレームは入手性の悪さから一般には知られていない材料ですが、

色んなものに利用することができます。

特に雨に濡れても錆びないため屋外使用にピッタリです。

事実、相談を受ける9割以上は屋外用途です。

木材では作りにくかったり劣化の恐れがある場合にもアルミパイプであれば

安心して使うことができます。

また細くて強度もあるので今回の相談にように限られたスペースに作りたい場合は

とても最適です。

例えばカーポートから玄関までの隙間、勝手口の囲い、駐輪場の屋根など

今あるスペースを有効利用して簡単に作ることができます。

もし興味がありましたらお問い合わせよりご連絡ください。

これまでのサポート事例集はこちらから見ることができます。


(共同DIYサポート事例集)

アルミパイプやアルミフレームを使ってみたいという方と一緒に共同DIYを行っています。これらの材料はとても便利ですが入手性の悪さからあまり知られていません。そのため部品選定や使い方、加工、組立方法など初めての人はわかりにくいです。そこで共同DIYでは誰もが扱えるようにサポートしています。


また他の共同DIY記事はこちらから見れます。


(卒業研究用ステップを共同DIY)

kさんは卒業研究で使うステップをアルミフレームで製作したいという相談でした。アルミフレームを使うのは初めてで部品の種類や使い方、設計までアドバイスさせてもらいました。また学校の都合でミスミから購入することとなり、部品の型式なども一緒に考えました。

(軽トラのトノカバーを共同DIY)

仙台市在住のKさんから「LINK YOUR DESIGN」よりお問い合わせいただいた軽トラのトノカバーをアルミフレームを使って共同DIYしました。Kさんにカバーの取付方法や寸法の確認をお願いし、私が設計、部品選定を行うことで希望されるトノカバーが完成!一人で作るよりも良いものができますよ。

(キャンターのフラットベッドを共同DIY)

大阪在住のMさんからキャンターで車中泊できるフラットベッドを製作したいとの相談がありました。そこでアルミパイプとパーティクルボードで折りたたみ式のベッドを共同DIYしました。Mさんに車内寸法を計測してもらい私がベッドを設計します。途中、パイプが長すぎる問題が発生しましたが、パイプの加工方法をお知らせすることで解決して無事にベッドが完成です。

(ホームシアターのスクリーンを共同DIY)

アルミパイプを使って天井から吊るすホームシアター用のスクリーンを共同DIYしました。元々イレクターパイプを使われていましたが、スクリーンの重さに耐えきれず落ちてしまいます。そこで強度が高いアルミパイプで置き換えることでたわみを大きく改善したロールスクリーンが完成しました。



アルミフレームやパイプを使ったDIYを一緒にしてみませんか?

 DIYする時間や工具がない

 普段DIYをしないので自信がない

そんな方にも安心で手間がかからず欲しい物が手に入る共同DIYです。

まず設計や構想は御自分で考えて欲しいものをイメージしてください。

もし自分で加工から組み立てまでされる方は必要に応じてアドバイスを致しますし、

手間な部品手配や加工をしたくない方はこちらで実施して組み立てる状態の部品を

お送りすることもできます。

初めて使う材料で不安な方も安心して製作DIYすることができますよ。

気に入った市販品が見つからない場合は試してみては如何でしょうか?

詳しいサポート内容や進め方はこちらで説明しています。

Link Your Design

またこの材料を簡単に入手したい人向けの

サービスも実施しています。

1日以内にSUS社製商品のお見積り

提出しています。

ホームセンターで入手できない部品も

こちらだと簡単に入手できます。

 「フレームラボショップ

またこれまでのサポート事例はこちら。

 サポート事例集



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