前回、ご紹介した カドリオルグ公園
の一画にはエストニア国立美術館
の本館となる
クム(KUMU)美術館もあります。
フィンランドの建築家の設計による、
近代的な外観が目を引く、
2006年開館の美術館で、
フロアごとに、18世紀から現代に
至るまでのエストニアの美術作品を
展示しています。
閉館の1時間ほど前に、入館したため、
興味のある作品に絞って、鑑賞。
振り返ったら、作品を撮影した
写真がこれだけでした。
それだけ集中していたということで、
ざっくりなりにも満喫できました。
クム美術館を後にし、次に、向かった
先はエストニア一の高さを誇る
タリンテレビ塔ですが、ちょっとした
ハプニングがありました。
実はテレビ塔の閉館時間を
1時間、間違えていたのです。
美術館を出た後、道草しながら、
バス停に向かう途中、主人に、
「テレビ塔って、20時までだよね?」
前日に主人からそう聞かされていた。
と確認したところ、「たぶん」と。
え゛っ?
たぶんって、何よ?
昨日、そう言ってたでしょ。
主人、おもむろに確認後、
まるで、他人事のように、
「あっ、19時だった。」
はぁ?
時計を見ると18時10分。
閉館の30分前には入場
しなければなりません。
目的地まではバスで、15分の距離。
今すぐ、バスに乗れたとしても
ギリギリ間に合うか?
しかし、迷っている
時間はありません。
バス停まで 走れ~!
バス停に到着すると
タイミング良く、
バス来た~!
間に合うかな?
主人の言葉を鵜呑みにし、
自分の目で確認しなかった
私もいけなかったけれど、
も~っ!のん気に道草なんて、
してる場合じゃなかったよ~。
バスに乗っている15分が
ものすごく長く感じました。
こちらが、1980年のモスクワ
オリンピックに向けて、より良質の
電信サービスを提供するために、
建設された、高さ314mの
タリンテレビ塔です。
大急ぎで、入口へ向かい、
ドアに手をかけると
閉まってる~
時刻は18時32分。
中の様子をうかがうと受付に、
スタッフのお姉さんがいます。
すかさず、開けて~!おねげーしますだ
と主張するも無視。
ドアを叩いて、再び主張したところ、
仕方なく、ドアをあけてくれたものの、
本日の営業は終了したの一点張りで、
主人はあきらめた様子。
この塔に登るため(それだけ
ではないけれど)、はるばる
パリからやって来たというのに、
ここで登らねば、悔いが残る。
翌朝にはタリンを発つため、
この機会を逃せば、生涯、
登ることはないであろう。
あきらめへんで~!
すでに、あきらめモードだった
主人もそんな妻の熱い思いを
感じ取り、再び、応戦。
このスタッフのお姉さん、
己の職務を遂行しようと
しているのは分かりますが、
意地悪で、態度も感じ悪く、
私はまるで、
悪代官 に挑む 町娘 の心境。
しかし、青い目のサムライ(主人)が
応戦したことで、悪代官がひるみはじめ、
「そんなに言うなら、マネージャー
呼んでくるから、直接、話して。」となり、
おぅ!望むところでぃ!(江戸っ子風)
そして、マネージャーと交渉
したところ、すんなり入場許可。
町娘、悪代官に勝つ! オッシャー !
「どうなるかと思ったけれど、
登れて良かったね~。」
と主人と話しながら、展望台に
向かい、望んだ景色が
見晴らしは良いですが、タリン中心部
から北東に、6kmの場所にあるため、
ほぼ森と住宅のみ。
旧市街方面はかすみがかかり、
ぼんやりしています。
北方向にはピリタ地区、
その先にはフィンランド湾が。
私たちは博物館や観光施設が
入場無料または割引となる
タリンカードを購入していたので、
入場料は払いませんでしたが、
通常の入場料は13ユーロです。
正直なところ、この景色を望む
ために、13ユーロ支払うのは
高いと思いました。
それも登れたからこそ感じることであり、
悔いが残らず、ヤレヤレでした。
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