パリの中でも独特の雰囲気
があるモンマルトル。
多くの芸術家たちの心をとらえ、
インスピレーションを与えた町
として、知られていますよね。
ソル通りとアブルヴォワール通りの
交差点に建つ、ピンク色の外観が
ひと際目を引く、1905年創業の
La Maison Rose (ラ・メゾン・ローズ
=バラの館)。
オランジュリー美術館所蔵
ユトリロも描いています。
興味深い、ちょうど100年前、
1920年の同じ場所。
モンマルトルの老舗店といえば、
ソル通りの Au Lapin Agile
(オ・ラパン・アジル)も有名ですが、
あちらはシャンソニエ
(シャンソンを聴かせるライブハウス)。
【関連記事】
夜に、女性だけで、訪れるのは不安
ですが、ラ・メゾン・ローズはカフェ
なので、女性だけでも安心です。
そぞろ歩きが楽しいモンマルトル。
石畳のゆるやかなスロープが印象的な
ダリダ広場からサクレクール寺院を
望む風景も絵になります。
【モンマルトルの都市伝説】
ダリダ像の胸に触れると幸せになれる !?
▼
ルピック通り54番地(青いドア)には
かつて、ゴッホ兄弟が暮らしていました。
1886年2月、オランダから
弟のテオを頼って、前ぶれなく、
パリにやって来たゴッホ。
同年6月に、ふたりで、こちらに転居し、
アルルへ行く前の1年半を
過ごしました。
近くにはロートレックの
旧家もあります。
エミール・グードー広場には
ピカソをはじめ、モディリアーニ、
キース・ヴァン・ドンゲン、
コンスタンティン・ブランクーシ、
ジョルジュ・ブラック、
フアン・グリスなど芸術家の活動
拠点となった集合アトリエ兼住宅
Le BateauLavoir(ル・バトー・
ラヴォワール=洗濯船)跡があります。
モンマルトル美術館所蔵の1910年頃の洗濯船
1970年の火災により、ほぼ全焼
してしまったため、当時の面影は
ありません。
ショーウィンドウに、資料が
展示されているだけですが、
美術史上では貴重な場所です。
モンマルトルは過去記事でもいろいろ
紹介していますが、見どころ満載なので、
また追々、記事にしますね。
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