王様は、岐伯に聞きました。
「痹の病は、鍼を刺して治すことは出来るか?」
岐伯はこたえて言いました。
「はい、出来ます。
五臓の経脈にある兪穴と、
六腑の経脈にある合穴を使います。」(王様と咳6)
王様は、岐伯に言いました。
「しかし、岐伯のこれまでの話では、
痹の邪気はどっかりと居座って、動かないと言っていたぞ。
鍼を打ったぐらいで、動くのか?」
岐伯は、うなずいて言いました。
「脈の流れをよくみてみると、
それぞれに流れを良くすることができる所があります。
ここに鍼を刺せば、流れが良くなり、
その流れに痹の邪気が一緒に流れれば、
病は癒えて治ります。」
王様は、痹の病が治ると聞いて、ほっとしました。
そして、本のページをめくりました。
(王様と痹 終)
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