えんぴつが、えんぴつなわけねぇだろ!…な理由
2018年7月11日
どうでも良さそうで実は大事な話です。
今回は、私が今勉強している日本語教育の分野では超重要なキーワードを紹介します。
それが…
エポケー!!
ご存知ですか?…って、いきなり言われてもねぇ。
『いやいや、知るかいな』って思われる方の方が多いかも。
まず、このエポケーという言葉は、ギリシャ語で『判断停止』を意味します。
つまりは『ちょっと待て!何でもかんでも目に見えるものを信じるんじゃあねぇ!』
…ということです。
コレって別に、日本語教育の分野に限らず、
あらゆるところで必要なんじゃないですかねぇ?
言ってる私だって、一年位前の自分に言ってやりたいくらいです。
→『おい、ちょっと待て!そんな軽はずみな気持ちで決めて良いのか?!』
ネット上やその辺の女子会で飛び交ってるような根拠のない『ウワサ』は、
エポケーの完全欠落したカオス(大惨事)ってことです。
『アイツうざいコイツきもい』は、言ってるお前らの判断無視連続だ。
そぅ言えばいたな、海外にも。
やたら判断は早くて、毅然としてる『デキる日本人』が。
アレも判断の速さと毅然な自分に酔ってるだけの良い例。
誰もお前なんか待ってない。もう少し頭冷やして、考えてから動け。
そんな大切なエポケー。
考え出して世に発信したのが、下のお方です。
フッサール(ドイツ:1859-1938)
『現象学』を追求されたそうです。
何か、サッカーでもやってそうな名前ですが(そりゃフットサルだ)。
気難しそうな顔してますねー。
こういう人の笑顔ほど、想像するのは楽しいものです。
『現象学』は、こんないちブログで書き綴れるような安易なものではないのですが、
これに関してはフッサールに面白いエピソードがあるんですって。
まず『えんぴつ』の存在そのものを疑い出したフッサールは、
なんと『えんぴつ』そのものが無くなってしまうまでガリガリと削り続けたそうです!!
アホです。
↑失礼を承知で書いてしまいましたが(^-^;、
これがエポケー。判断保留そのものです。
『えんぴつだぁ?何言ってやがる!他人がコレをえんぴつだと言えば、それがえんぴつだってのか!ふざけんじゃねぇ!俺がその正体を解き暴いてやるぜ!オラオラどうだ!化けの皮が剥がれるまで追求してやんよ!オラオラオラオラオラ!』
アホですね。
↑失礼の2回目ですが、この判断保留がないから、
世の中に言われも無い誤解やヘイトが、ウジャウジャ湧いちゃうってことです。
えんぴつ削り続けたフッサールは、えらい。本当に。
アホとか言ってしまいまして、すみませんでした。
エポケーね。自分ももっとできてたら、人生違ってたのかな。
まぁエポケーしっぱなしで、人生損したり棒に振ることはあるのでしょうが。
目の前のオイシイ話も飛びつけば、たしかに本当にオイシイかもしれません。
オイシイその裏には抜け出せない蟻地獄が…。
これぞカオスの果実。…疑ってみましょう。
最後まで読んでくださった方へ。
今日からエポケー、よろしくお願い致します。
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