日々是好舌

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藁馬に古き結縄のゆゑ偲ぶ

2020年01月13日 12時57分57秒 | 日記
わらうまにふるきゆなはのゆゑしのぶ
藁算は藁に結び目を作って数量などを表す方法。結縄の一種で、沖縄では藺草やガジュマルの根などを用いて20世紀初頭まで行われた。結縄(けつじょう)とは、紐や縄などの結び目を用いて情報の記録・伝達や計数・演算を行う原始的な情報媒体である。南米のインカ帝国下に行われたキープが最もよく知られている。

『隋書』巻81東夷伝倭国条には、倭人の風俗として「文字無し、唯だ木を刻み縄を結ぶのみ」と記しているが、唐古・鍵遺跡や鬼虎川遺跡など弥生時代の遺跡からは、結び目の付いた大麻の縄やイグサの結び玉と考えられるものも発見されている。

明治時代の人類学者・坪井正五郎が徳川慶喜の侍医・柏原学而から伝え聞いた話によると、現在の静岡市駿河区久能山付近では家々の勝手口に縄が2本下げてあり、塩売りが塩を置いて行く際にその量に従って縄に結び玉を作り、勘定を受け取るときにはこの玉を数える習慣があったそうだ。

また、19世紀の日本では東京盲唖学校の生徒である小林新吉が、いろは47文字に対応した結び目で文章を表記する「むすび文字」を考案した。

画像出典:コトバンク&「土俗的玩具と信仰玩具の記録集」。


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