私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

今年も産卵母貝調査に!

2020-04-06 18:45:02 | 魚全般
2020年4月6日(月)

未曽有の事態・混乱が広がりつつある今
私は、心に決めたことがある。
それは、私自身匿名の立場で、匿名者のこの非常事態への思いや意見を『書かない・読まない・広めない』ということ。
無責任な人間になりそうだからである。
卑怯者の人間になりそうだからである。

さてさて、3月28日(土)のこと。

希少種タナゴ類の生息地で「産卵母貝調査」が行われた。
もう、20年以上も続けられていて、私もボランティアの一人としてほぼ皆勤。
長い長い活動でつながってきた仲間たち、新しい仲間たち、想像以上に集まった。

いつものように集合時間前に出かけ


ヤリタナゴを1匹釣り


尾ビレがトロトロとなくなってることを哀しみ、竿じまい!

行政の人、大学教授・学生、中高の先生・生徒、見識者などなど、遠方からも。

私は、最近ずっとおかっぱりで記録係。
「整列しろ~っ!」「開始~っ!」


指示にみんな従うから、なかなか気持ちいい!


ローラー作戦なのである。
列が次第に乱れてくる。

「先生! そこの学生! 見つけられんと、後で一発芸やで!」
教授だろうと大学生だろうと見識者だろうと区別はしない。容赦もしない。

列が乱れてくる。


「ありました!トンガリササノハガイ!」と、泥にまみれた女子大生が手をあげた!
位置と種類をプロットして
「よしよし!いい子だ!きみより先に見つけられなかったそこの先生!後でお仕置きじゃ!」
「うっひゃあ~っ!」

岸辺近くも見逃すことなくローラー。


イシガイはこんな所に多いからね。

泥にへっつくばってのしんどい奉仕活動。
欠かせないのは、熱い心と笑い。
肩書のある人ほど強く厳しくあたるぞ!いじっちゃるぞ!
真面目さだけじゃ広まらないし、いつまでも続かない、と私は思ってる。

それにしても女子大生、次々と見つける。
見事な戦力だ!すばらしいいい子だ!

決してカワイイ女の子だからとひいきなんぞしていない!(かな?)

慣れ親しんでる中高生たちは、私の言うことなんぞ聞きゃせんからなあ。

んでもって、今年は最悪の結果。

トリガリササノハガイがピーク年の3分の1以下になったことより


マツカサガイの激減と


イシガイにいたっては幼貝・稚貝しか見つからなかったこと。


く~っ! つらいっ!

その後の魚類調査でも、タナゴ類の激減が明らかになる。
ヤリタナゴも減り


アブラボテもたった数匹


タイリクバラタナゴさえも


他の魚たちは、というと
イトモロコや


タモロコや


オイカワやコウライニゴイやギギ

よれよれのシマヒレヨシノボリや


ミナミメダカ


救いだったのは、七分咲きのソメイヨシノと
カワヒガイのオス婚姻色の桜色かな?


サクラバエと呼ばれるだけのことはあるなあ。
「よしよし、きみの美しさに免じて一発芸は中止にしてあげよう!」(そんなヒマなど元々ないもん!)

下に、この活動、過去3年分の記事をリンクさせて、今日のお話は終わり!

生徒さんたちと・・・の巻 前編
生徒さんたちと・・・の巻 後編 2017年
タナゴ類の産卵母貝調査 : 私は何やってんだかシリーズ⑦ 2018年
今年もタナゴ類の産卵母貝調査だケド・・・
産卵母貝調査のこと、やっぱ も少し書く! 2019年

あわせて読んでいただければありがたいな。







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2 コメント

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Unknown (gai6969)
2020-04-06 19:03:59
マツカサガイの激減はお辛いですね…底質環境が悪いのか、酸欠ぎみなのか、、ご近所であれば足手まといながらもお手伝いしたいところです。イシガイについては老成個体ではなく、若貝メインということで少しは希望がありそうですね。

全国の女子大生の果たして何人がトンガリササノハガイの名を知っていることでしょう?天然記念物並みに貴重な人材ですね。
gai6969さんへ (私魚人)
2020-04-07 07:59:51
コメントありがとうございます。

二枚貝の生息の増減や衰退の変化をみるのに、少しは役立つ記録になってるかもしれません。
が、タナゴ類産卵母貝のマツカサやイシガイは本当に厳しいですね。
下流域に生息していた豊富なマツカサも激減、イシガイも成体が定着できてないとなれば、タナゴ類の生息地としては不適になってることは明らかですから。

この女子大生、そんじょそこらの男子学生よりはるかに役立ってましたね。
こういう子がすくすくとコッチ方面に育ってほしいものです。

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