私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

クロヨシノボリ!40年ぶりの再会!:東海道中ガサ釣り記⑧

2020-03-30 09:00:16 | 通し回遊魚
 2020年3月30日(月)

クロヨシノボリのオス


40年ぶりの再会だ。


昨年11月上旬の話。
東海地方の水生生物保護の御大と弟子T君に案内された2日目。
この日は、友と私のリクエストを優先してくれるとのこと。

「クロヨシノボリ・ルリヨシノボリが見たい!」
「タナゴ竿で新種の魚を釣りたい!だから海にも行きたい!」
「できれば河口干潟にも行ってガサをしてみたい!」

出るわ出るわ!なんとわがままなことよ。
これらのリクエストに的確なポイントを即座に対応してくださった。
保護の御大の把握量もすごいが、もはやT君も私らをはるかに越えたいっぱしの研究者だ。

かくして、1本目の小河川で

クロヨシノボリのメス


「側面中央にシックに縦に走る点列が好きだなあ!」と私。

オスの顔面


「眼をシュッとスマートに貫く赤線のフォルムがたまらん!」と友。

友は変人なのかもしれない。

若魚も


2匹採って


クロヨシノボリ採りは終わり!
もう十分だ!

もともと他のヨシノボリ類との競合に弱いのかもしれない。
暖流のあたる小河川に追いやられてるように思うのだ。
ところが、小河川は人の手によっていじられやすい。
三面護岸は当たり前、 覆蓋化されて川があることさえ気付かないことも多い。

私らのすむ広島県ではやすやすとみられる魚じゃなくなっているもんなあ。

余裕があれば、タナゴ竿・仕掛けでの釣りもしてみたいものだが
タナゴ類と同じように滅びの道を辿りつつある魚を、よそ者の立場でワイワイ釣る気にはなれないしね。
ヨシノボリ類釣りは、ゴクラクハゼ以外、観察と忍耐とたまたまの出会いが必要だしね。

ま、タナゴばかりをいつまでも釣り続けるより、目標の他魚をねらって数匹釣る方がはるかにおもろいな。

さて最後に、これまで釣ってきたヨシノボリ類の一部記事をまとめてリンク。

シマヒレヨシノボリ~フナおじさんに会いに最終編~ 釣査16種目
ゴグラクハゼは楽園なの・天国なの?「お魚日帰り旅」② 釣査18種目
シマヨシノボリ・ オオヨシノボリを釣るぞの巻!① 釣査19種目
シマヨシノボリ・ オオヨシノボリを釣るぞの巻!② 釣査20種目

カワヨシノボリ:その気になれば誰でも釣れるの巻 釣査83種目
カワヨシノボリ(訂正:トウヨシノボリ偽橙色型?)たち : 多目釣りの流儀 釣査166種目

明潭吻鰕虎(Rhinogobius candidianus)?を釣るの巻  台湾釣(ガサ)行記㉟ 釣査61種目
短吻紅斑吻鰕虎中部型を釣る巻  台湾釣(ガサ)行記㊹  釣査64種目



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4 コメント

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Unknown (gai6969)
2020-03-30 14:39:47
私魚人さん
過度な開発はよろしくないですよね。開発せざるを得ない大人の事情はあるんでしょうけど…

今の日本は自然環境や生物多様性を軽視または無関心な人が多過ぎるなと思います。東京から遠く離れた東北の田舎に住んでいる知人がいますが、田んぼ周りはコンクリ固めでスジエビ程度しか居ないらしく、本人も特に気にも留めていないようでした。言葉は悪いですが、田舎に住んでいて生き物を目にする機会が少ないのは悲しいなと…
こんばんは (Blue Wing Olive)
2020-03-30 22:40:41
こちらの川にもヨシノボリがいますが、地理的に海に下ることは考えられないので、生半可な知識でカワヨシノボリだと判断していました。
しかし、こんなにたくさんのヨシノボリの仲間がいるとは知りませんでした。
興味が湧いたので、ネットで検索してみたら、ヨシノボリ属の学名が私魚人さんのIDだときづきました。そうだったのかぁ。〜gobius という語感からハゼ類の何かなのだろうと推測はしていましたけどね。
gai6969さんへ (私魚人)
2020-03-31 07:29:44
コメントありがとうございます。

開発は常に保全にとってよろしくないものと思います。
ただ、その問題は「自分にできる行動」と別段階のことととらえてます。
「どうせ開発されていくから」と、自分の行動(乱獲や販売)を肯定する人になりたくないですから。
「100年後に残したい」という意識で行動したいと思ってます。
また、日本人の自然離れはひどいものですね。
教育の影響なのか、こんなに独自の美しい自然があることに無頓着すぎますよね。
Blue Wing Oliveさんへ (私魚人)
2020-03-31 07:36:56
コメントありがとうございます。

わかっちゃいましたか。
ヨシノボリ類は頭頂部のウロコが少なく、若い頃から何となく親近感があったもので・・・
アジアに100種類はいるであろうとされるこのハゼたち。
種分化を知る興味深い連中なんですよ。
確かに、Blue Wing Oliveさん辺りの流域ではカワヨシノボリだけかもしれませんね。
ただ、そのカワヨシノボリも最近2型に分けられてるんですよ。
一度、どっちの型なのか確かめてみられるのも酔狂なのでは?

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