私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

『千葉いきもの図鑑』など : ご当地お魚図鑑めぐり⑱

2019-06-21 10:02:05 | 各地ローカル図鑑

2019年6月21日(金)

 

「ご当地お魚図鑑めぐり」 第18回は千葉県。

千葉県で紹介できる魚図鑑は探しても探しても見つからない。

やむなく『千葉いきもの図鑑』(前園泰徳著 丸善メイツ 1999年)

生態系ごとに、植物・鳥・小動物・昆虫の4分野に分けてる。

オールカラーなのだが1ページに基本4種ずつとぎゅうぎゅう詰め。

大半を植物・昆虫が占めている。

ま、そりゃそうだわ。

そもそも県下の生き物全般を1冊の図鑑にしようとするだけで膨大な量になるもん。

その中で

淡水魚類は17種ほどが水辺生態系

海水魚類は19種ほどが海辺生態系の

それぞれ小動物分野に紹介されている。

千葉県に生息し保護されてる天然記念物ミヤコタナゴのことも

タイバラやカダヤシと同じサイズの図版に100字程度の解説。

正直、物足りない。

物足りないが、それはこの図鑑のせいではない。

『千葉県の淡水魚類図鑑』がないからである。

この図鑑は安価にくわえ、汎用的に使えるいい図鑑なのである。

 

もう1冊手元にあるのが

『干潟の学校 三番瀬から考える環境問題』(田久保晴孝著 新日本新聞社 2003年)

地元の干潟生物のことを調べるのに役立つかな、と購入。

三番瀬は千葉県最大の干潟。

ラムサール条約登録地で自然観察センターのある谷津干潟の40倍。

この本は干潟の重要性をとってもわかりやすくまとめてる。

実に役に立ったケド、載ってる魚は9種類。

アユの稚魚が河口干潟に集まり、しっかり育った後

川へと遡上していく、という循環を

多くのアユ釣り師は理解されてるだろうか? 

なんてなことをついつい考えさせられてしまう。

釣れればそれでいい

干潟で育とうが水産試験場だろうがどうでもいいじゃん!

なんて思ってないよね?

アユが育つ干潟は大切だよね?

 

さて、何か少し辛口になったのは千葉県がいけない。

大きな利根川の下流域・外海の河口域

中規模の小櫃川などの下流域・内湾の河口域・干潟

太平洋にそそぐ小河川たちだけで

千葉県特有の『淡水魚類図鑑』だってできるんじゃないかな?

ミヤコタナゴの保護・繁殖活動だけでも広く伝えていってもらえんかな?

 

また、銚子港という日本一の水揚げ量を誇る港もある。

九十九里浜という海岸や古い地層の連なった磯もある。

東京湾という大きな内湾もある。

千葉県特有の『海水魚類図鑑』だってできるんじゃないかな?

 

本や図鑑の売れない昨今

今さら図鑑をつくろうなんてこと難しいだけに

何とかならんかったんやろか、千葉県!と悔しいのであった。


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