私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

アジメドジョウをいろいろと!:東海道中ガサ釣り記⑤

2020-02-24 18:19:05 | 純淡水魚
2020年2月24日(月)

アジメドジョウの斑紋が鮮やかな成魚


さらに一回り大きな成魚




斑紋の薄い幼魚。


大まかに言えば、中部・北陸・近畿地方に生息する日本固有のドジョウである。

昨年11月に案内してもらった川で
ウツセミカジカに続いて、割とヒョイヒョイと採れたのである。
さすが地元の自然保護を長年続けておられる御大が勧める川だけのことはある。

アジメドジョウのことはさておき
この流域で採れた他の魚は

アカザ


スミウキゴリ


ヌマチチブ


ゴクラクハゼ


カワヨシノボリ


このラインアップ、私の町だと上流域から下流域までの魚たちがごったまぜの感じになる。
一カ所の短時間のしょぼいガサでこの成果なら、そりゃ天国でっせ。
ずっと一日中、ガサをして、撮影をして、ひなたぼっこをして、釣りをして・・・

そんな川がどんどん日本から消えていってしまってるのが哀しいねえ。

さておき、アジメドジョウといえば中部地方の名物郷土料理。
「あじめ」も「味がいい」という意味から名づけられたらしいのだが
さぞかし美味いのだろうと思いつつ、食べたことはない。

このドジョウ、長く地元の食文化でありつつ、日本固有の新種とわかるのは後のこと。
それは『アジメ博士』とも呼ばれる丹羽彌(ひさし)先生の並々ならぬ尽力の賜物なのである。

『木曽川の魚 河川魚相生態学 中下流篇』(1967年)


『あじめ―アジメドジョウの総合的研究』 (1976年)


これら書籍の内容には長くなるので触れないケド(いつかあらためて機会があれば・・・)
とても元々高校の先生だったとは思えない『さかな愛』『あじめ愛』『自然愛』『地元愛』に満ち満ちているのである。
実に見事な人生なのだ。

ついでに、これら古書購入時にはさまってたアジメドジョウの標本写真の絵はがき。


裏面にはもちろんありがたいありがたい丹羽先生の直筆が・・・

「魚が好きだから」というスタートは、たぶん私ら一般人とそんなに変わらないハズなのにね。





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4 コメント

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Unknown (topstartkana)
2020-02-24 18:45:53
こんばんは
小平次です

魚の名前や習性などは普通の人より知っているつもりですが、私魚人さんに比べればど素人です

私魚人さんの記事、素人ながらにいつも、たまんないな〜、と楽しく拝読させて頂いております

ありがとうございました
Unknown (gai6969)
2020-02-24 21:00:14
アカザやアジメとともに汽水にいるような魚が同居しているのはとても面白いですね。そして記事にご登場される方々のおさかな愛がひしひしと伝わってきて温かい気持ちになれました。あじめ愛ですか、、僕は若輩者ながらいしがい愛を貫き通そうと思います。
小平次さんへ (私魚人)
2020-02-26 08:04:17
コメント、そしていつも見てくださっていること、本当にありがとうございます。

小平次さんも一般に釣れる魚のことは詳しいです。
私の場合は、釣りや採集の仕方が風変りなので、手にする魚が違うのだと思います。
また、私なんかよりはるかに詳しい連中がまわりにゴロゴロいるからだと思います。

海水魚の釣りは、やり始めて4年。
未知の魚を調べるのにヒーヒー言ってます。

これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
gai6969 (私魚人)
2020-02-26 08:13:40
コメントありがとうございます。

本当に良い川でしょ!
そして、本当に良い本なんですよ。
中村守純氏とのやり取りの場面なんか最高です。

こういう市井の研究者みたいにイシガイ愛を貫かれることと思います。
すでにイシガイからイシガイの周りの生き物たちや生態系・環境へと視野が広がっておられるので、見事だと思いますよ。

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