京都国際写真祭、八竹庵の簾
慌ただしい桜の季節が終わる頃、京都では写真の季節になる。京都国際写真祭が4月13日始まり、約一ヵ月の長い期間、百ヶ所以上で開催される事になる。その拠点となる情報発信場所が新町通三条下ル、室町随一の豪商の住まいだった旧川崎家住宅、現八竹庵。隣には新しくブティックがオープンしていた。向かいにはこのようなこれも新しい石碑。この住宅は屋敷なので京都特有の鰻の寝床と違うが、玄関入り口はそれ風に細長い。この写真祭は年々拡大していて、インフォメーションのホームページでは全体像が掴めないので、印刷物のガイドを手に入れる為にやって来た。昨年はこの会場でも大規模な企画展が行われていたので、純粋に建築自体を観察する事は出来なかったので、今回は落ち着いて八竹庵を眺める事にした。庭園は通り面とこの中庭、典型的な京町家だと坪庭になる所が、やはり豪商、何と言っても簾のあしらいが印象的。沓掛石も、二階は、上がって直ぐの廊下、先ほどの中庭が一望できる。モミジの小さな花が確認できる。中央の石は腰掛石?和室は数寄屋造りの名工・上坂浅次郎、洋室部分は近代建築の父と呼ばれる武田五一の設計。ここでもステングラスと洋風照明と簾が絶妙。確かこの建物は普段は拝観料を取っているそうで、この期間は無料で思い存分撮影が出来るチャンス。ともかく無事に京都国際写真祭のガイドも手に入れる事も出来たが、その細かい事、場所も違えば開催日もマチマチ、老眼の目で読み解こうとするが直ぐに頭が痛くなる、まるで曼荼羅?何ケ所行けるか皆目見当もつかず、暗中模索、五里霧中。なんて、多くは無料で観れるのに我が儘賛歌( ´艸`)。