香港政府トップの林鄭行政長官が15日、
中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」ついて、
議会での審議を無期限に延期すると発表した。

本日も100万人規模のデモが予定されているそうだが、
この決定は単純に喜んではいられない。
この決定には6月末に開催されるG20で米中首脳会談で、
話題にされたくない習近平国家主席の意向が当然働いていて、
この問題を中国共産党が指導する社会主義国家が認める訳が無い。

その一方で一連のデモは、
「リーダーなき反対運動の勝利」と見られている。
改正反対運動で多くの参加者が利用していたのが
ロシア人が創設した通信アプリ「テレグラム」だったそうだ。
最大20万人のグループを作る事ができ、
メッセージが暗号化され、保秘性が高い事でも知られているらしい。

13億人と云う世界一の民を抱える
社会主義国家がこれで引き下がる訳が無い。
既に中国政府は一連の失敗要因を詳細に分析、
次の手を打つはず、相当綿密に!
これからが香港市民の正念場。


話題をガラリと変えて、不安定な梅雨に惑わされているが、

極めて平和な京都の庭園について…

すでにブログを始めて4年目になるが、
一番楽しい撮影はやはり庭園だ。
もう一度、いや何回でも撮影したいのは桂離宮の庭園だ。
春、夏、秋、冬、季節により変化する姿はまさしく七変化。
もちろんこれは実際の話でなく、希望の話である。
実際桂離宮も修学院離宮も説明要員と監視員によって、
前後のガードが強固に挟まれ、撮影時間、場所が制限があり、
尚且つ大勢の観覧者に視界が阻まれ、シャッターチャンスは一瞬。
自由な撮影には程遠い、かなり窮屈な撮影現場となるので、
再度行こうとは思わない(笑)。
その時の桂離宮の不自由な撮影現場はこちら↓

桂離宮(其の壱)桂離宮(其の弐)桂離宮(其の参)

年を取るとドンドン前書きが長くなる。
なるだけ書かないように心がけているものの、
それでもこんなモノ!反省!

京都市内で公開されている庭園の数々は、
この3年の間にそこそこ撮影しているが、
それでも撮影を逃している庭園が存在する。

その中でも成就院「雪月花の洛中三名園」は、
京都で庭園撮影を行っている人には気になる存在である。

この三名園は俳諧の祖と仰がれる松永貞徳の造営と伝わり、
清水寺成就院の「月の庭」、北野の「花の庭」、妙満寺の「雪の庭」。
但し、「花の庭」は現存せず、清水寺成就院の「雪の庭」は相阿弥造営説、
又、小堀遠州が庭園の改修を担当したとも伝わる。

 



そして今回は妙満寺の「雪の庭」の紹介。
妙満寺はお寺の中でも多く訪れている寺院だが、
「雪の庭」の撮影には二の足を踏んでいた。
当然雪に映える庭園として紹介されているのが常なので、
何かと躊躇していた。

 




でもよくよく考えてみると、
雪の積もった庭園では全く造作が見えなく、
それこそ石組や刈り込み、石畳と白砂も確認できないので、
緑の濃くなる初夏でもと思い、やってきた。



妙満寺は1389年、現在の烏丸五条あたりに建立されたが、
幾多の変遷、応仁の乱などで移転を余儀なくされ、
1968年、現在の岩倉の地に移転してきた。







妙満寺の塔頭・成就院の当時の住職が松永貞徳の門下で、
その縁でその「雪の庭」を石組みをそのまま移築、
本坊の庭として復興したらしい。



そこかしこに皐月の刈込が色どりを添えていた。















「雪の庭」は枯山水式庭園であり、
白砂、石組、刈込、植栽などで構成されている。
































ガラス窓に映る「雪の庭」が一興を添える。
















本坊からの眺めも興味深い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 















東にある比叡山を借景にしているが、



残念ながら本日は雲が掛かっているので、
比叡山は雲の中!














造営当時のまま移築された石組と刈り込み…















流れるように配置された石畳と白砂…














 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



本堂の奥に上がり込むと、
床の間に飾られた曼荼羅図、
その右手の棚には額に入れられた写真。














覗き込むと雪の積もった「雪の庭」だ。
いつも何かと天邪鬼的に撮影を行っているが、
やはりこう観てみると、
「雪の庭」は雪の積もる中で撮影するのが、
一番美しいかもしれない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



次回はおそらく、
雪のタップリ積もる「雪の庭」を紹介したく思う次第(笑)。

 

 


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