八村塁が日本人初のNBAドラフト1巡目指名。
英紙サン(電子版)がレアル・マドリード入りした
久保建英の特集を組み、久保を「日本のメッシ」と紹介。
そしてエンゼルス・大谷翔平は昨年10月の右肘手術後、
今季復帰後の大活躍は連日報じられている。

スポーツのグローバル化は視界が一挙に広がり、
今までにないワクワク感があるが、
一方経済のグローバル化はますます貧富の格差、
又、多くの低所得者を生み出す要因になり、
何らかの国際的な規則が必要なのだが、
どの先進国も自国優先の手立てしか持たないのが嘆かわしい。

食のグローバル化も見ての通り、
日本人が長年かかって築き上げた寿司文化は国際的になり、
世界中にクロマグロ(本マグロ)捕獲業者を生み出し、
国際自然保護連合はクロマグロを絶滅危惧種としている。
もちろん少し前までは日本が世界一の消費国だったが、
今や13億人の超大国・中国の消費量が拍車をかけているようだ。

クロマグロと同じ道を辿っているのがウナギだ。
日本では大変古く、縄文遺跡からもウナギの骨が出土するなど、
又、夏バテを防ぐためにウナギを食べる習慣は、
『万葉集』にまでその痕跡を遡る事が出来るらしい。

ヨーロッパでも一部の国でウナギ食文化があったが、
日本の消費量から見れば無いに等しい。
一方、ユダヤやイスラーム圏では
「鱗の無い魚は食べてはいけない」という戒律から、
今でもタブーとされる事が多いらしい。
しかしこれも、数年前まで生魚を食べなかったヨーロッパ人でも、
高級な食材として寿司が浸透しつつあるので
ウナギの蒲焼が浸透するのも時間の問題なんだろう。

ラーメンもしかり!


20世紀までは日本独自のウナギ食文化を育み、
世界のウナギの7割を消費するほどだったが、
2007年以降は中国が最大の消費国となり、
2013年には世界における日本のウナギ消費量は1割強、
変わって中国の消費量が約7割となっている。

これは世界の消費量が全体で上がっただけで、
日本の消費は価格高騰のため影響はあるものの、さほど変わらず、
やはり世界のウナギ消費量が増えているのだろう。

結局この事がニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)漁の乱獲、
2014年に日本、中国、台湾、韓国で捕獲量の協議をするも、
その間も密漁をするものが増え、
ニホンウナギは絶滅危惧種のレッドリストに入っている。

現在出回っているウナギはほとんど養殖だが、
このシラスウナギが絶滅すればニホンウナギは、
この地球上から消え去ることになる。

こんな最中、ニュースでニホンウナギの完全養殖の話題。
ウナギは卵からふ化させた完全養殖は難しいとされてきたが、
この報告ではその完全養殖で育てたウナギの試食会がなされ、
「見た目も味も見分けがつかない」などと、
参加した人たちは嬉しい感想を漏らしていたらしい。

ともかく安くて安全なウナギを食べたいので、
平賀源内が発案した「土用の丑の日」が、
幻のコピーならない事を願っております(笑)。

いつもの事ながら、長い前書きで失礼!
やってきたのは何度か訪れている梅小路公園。
園内西側にある2階建ての建物は、
公園と共に平安遷都1200年を記念してつくられた「緑の館」。
京野菜のメニューが楽しめるレストラン、催事場から施設で、
2階は朱雀の庭・いのちの森への入り口が設けられている。

 



館内は、限りなく庭園の自然と溶け合う空間。
2階は朱雀の庭・いのちの森への入り口となっています。










その二階の吹き抜けの窓越しから、朱雀の庭が一望できる。



少しその窓ガラスのグリーンが気になるが!














二階から降り立ったところから「緑の館」を確認する。













長年にわたって培ってきた京都の伝統作庭技術と
最新の感覚を用いた約9,000平方メートルの池泉回遊式庭園。













朱雀の庭の見どころのひとつである池「水鏡」は、
インド産の黒御影石の上に1cmだけの水を張り、
池全体を水鏡にするという、昼は周囲の景色、
夜は月やライトアップされた木々を水面に美しく映す。











この時咲いていた赤い花は老眼の目では確認できなかったが、
レストランから眺める景色は四季折々、春には桜、夏には百日紅、
秋には紅葉、そして冬には雪化粧の絶景が観らる事も…












 
庭園中央のには築山や滝、野筋や花床などが配置され、
歩みにつれて変化する景色は興味深い。













流れのほとりにはナデシコやサワギキョウなどの
季節を彩る草花が咲き誇るらしい。













約6メートルの落差で流れ落ちるこの滝は、
京都の街なかでは最大のものらしい。














市民の憩いの為に作られたそうだが、
残念な事に200円の入園料を払って入る人は少ないのか、
この時も一時間くらい滞在してたが、誰一人としてすれ違わなかった。














築山に設けられた野筋をひたすら進む。











 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



野筋を進むと自然と色んな角度の景色が楽しめる。














この日は日照りはなかったが蒸し暑く、
休憩所で今年初めての持参したペットボトルの
お茶を一気に飲み干す。生き返る!














この辺りで朱雀の庭は終わっていたが、
その先にもまだ施設が繋がっているようで、その先を進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



この自然の施設は「いのちの森」と呼ばれ、
都市空間に自然の生態系を復元したビオトープとして、
野鳥やチョウ、トンボ、セミ等が棲む環境を再現しているらしい。












10坪も満たない田んぼに早苗が植えられていたり、













小川を覆い尽くすように半夏生の群生。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





少しだけ白くなりかけていたり、















日本に自生する原種、

ガクアジサイも僅かだが咲いていたり、







いのちの森には最大3.6メートルの高さの
樹冠回廊が張り巡らされているが、
時折地上の光景が開ける。


梅小路公園には基本、
梅の季節しか来た事なかったが、
改めて見ると楓も多く、秋も期待が持てそうだ。








取分けこの時のお供は囀る小鳥たちと、
小川のせせらぎだった。

 



最初に言ったように、一時間ほどの散策だったが、
園内で人を見かける事はなかった。
もちろん撮影には好都合だが、考えるとモッタイナイ!
入園する前に80歳前後のご夫婦が入り口で入るのを躊躇していた。
たかだか一人200円だが、10月に消費税が10%、
年金の支給額も下がる一方。
おそらくこの日の庭園の売り上げは私の200円位?
こんな事ならばいっそう事無料開放すれば、
市民も観光客はきっと頻繁に訪れる事になる。
その分でレストランなどの利用客増やせば…、

何らかの手立てがあるはず!





朱雀の庭を出て帰路を急ぐと、
けたたましい汽笛に驚く!

 

 

 

 

 

 

 

 






電車オタクの人たちの事は全く理解できないが、
産業革命の象徴である蒸気機関車のこの黒い塊。

もちろんAIの影響も受けなければ、

原子力発電のお世話にならなくても自力で走る。
いぶし銀のような艶が美しく、重厚で魅力的だ。
何とも令和に生き残るアナログ人間である(笑)。

 

 


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