既に京都の紅葉は洛北では終盤を迎え、
あれよあれよと至る所のモミジの
散ってゆく微かな音が聴こえてきそうだ。

四日ほど前に嵐山近くの鹿王院に伺った後、
本来の予定は嵯峨野路の祇王寺の散り紅葉、
その後、宝厳院紅葉のライトアップを観るつもりでいた。

祇王寺に向かう道すがら、
清涼寺の前を通るとご婦人方の黒山の人だかり!?

ブログを始めてから清涼寺には頻繁に訪れているが、
静かな一角に佇むお寺の事は気にも留めていなかった。
たぶん紅葉シーズンに特別公開されているのだろう!

寺名を確認すると「宝筐院」。
その日伺う予定の「宝厳院」と名前が似ているが、
てっきり「宝厳院」同様、天龍寺の塔頭寺院として、
天龍寺近くに建立されいると思っていた程度の認識。

取りあえず久々にやってきた清涼寺の紅葉を撮り、
せっかくだから特別公開かもしれない「宝筐院」にも...



受付で特別公開の事を伺うと、
通常でも公開されているみたいだ!
いつもの私の勝手な思い込みだった(笑)。







門前にも人が多かったが、
境内にもそれ以上に観光客が!




なるだけ知らない人の人影を映したくないのだが、
この状況では到底不可能!?

 

 

 

 

 

 

 

 





それでも4年間で培った撮影テクニックを屈指して...













成功した暁には拍手喝采!
なんのこっちゃ(笑)。













宝筐院は平安時代に白河天皇の勅願寺として建立。
勅願寺とは時の天皇・上皇の発願により、
国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された寺、寺格の一つ。
東大寺・大安寺・薬師寺などがこれに当たるらしい。











臨済宗の単立寺院で山号は善入山、
本尊は木造十一面千手観世音菩薩立像。
室町幕府2代将軍・足利義詮と南朝の筆頭武将楠木正行の
菩提寺という寺伝があるそうだ。

 

 

 

 

 

 






皆さん見惚れて立ち尽くす!














そしてこちらの境内は臨済宗のお寺と何か違う印象!?









全体的に拝観できないので何とも言えないが?



まるで庭園の中にお堂が埋もれているかのよう!













先ず庭園ありき!?












もちろん回遊式の枯山水庭園のはずだが、
いくつも見所が作られていて、
嵯峨野一の回遊式枯山水庭園かもしれない...









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



ついつい見惚れて本堂に上がるのを忘れていた!













更に紅葉が立体的に!








大勢の若い女性客が記念撮影をされていたが、
ご本尊のほん近くに80過ぎご老婆が独り座られていた。

 


妙に周りをキョロキョロ、ソワソワ、
紅葉に包まれ若さを取り戻したかの、
お孫さんと思われる男性に記念撮影を要望。






荘厳な紅葉を背景に仏のように輝きを増す!

 



うっすらと頬を染めているかのよう!













私の思い込みでこのお寺の名前から、
天龍寺の塔頭寺院ではないかと思っていたと、
冒頭で吐露していたが、
室町・江戸時代には天龍寺の山外塔頭であったらしい。










私は思い込みが過ぎて、
普通の社会生活が出来なくて困った事もあるが、
しかしこの思い込みが結構な確率で当たる事があって、
此れもまた困った事でもある。










何十回と通い慣れた清涼寺の横に、
こんな紅に染まる枯山水が在ったとは、
燈台下暗し!







出口が近くなりお名残り惜しいが...

 

 

 

 

 

 



この後当初の予定は嵯峨野路の祇王寺、
宝厳院紅葉のライトアップ?
しかし私の思い込みの性格が嵯峨野路の雑踏、
嵐山の黒山の人だかりを予想して、この地より帰宅。



こんなイメージを数時間で壊すのは、
誠に持って愚か者と思い込み!


 


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