先週の連休前に近くに住む昔からの知人から、
京都府南丹市園部町にある「るり渓温泉」に誘われた。
彼は数か月前に闘病中だった奥さんを亡くされ、
温泉好き奥さんとこの時期行っていた温泉らしい。

私は温泉好きではないが、
“るり渓”に惹かれるものがあり、同乗する事にした。

もう二十年以上前、ワカサギ釣りで兵庫県丹波篠山の佐中ダム、
春日の長谷大池に秋から冬にかけて通っていた375号線で、
“るり渓”の標識を目にして、
家内と一度行ってみたいと話し合っていた土地。
5年ほど通ったが、ワカサギ釣りは滋賀県の余呉湖に移り、
釣りもしなくなって彼此十年以上。
紅葉期の“るり渓”の景色を撮るチャンス。

前日は雨が降っていたが、
当日は朝から昼にかけて晴れる予報。
私がいつもと通っていた道より近道を進む。
晴れてきそうだったが園部町の山中に入るや集中豪雨。
雲行きが怪しくなってきた。
取りあえず知人の目的の頂上のるり渓温泉に浸かる。
あ~いい湯だ!( ´艸`)



集中豪雨は止んだが、小雨は降り続いていた。
渓谷の撮影は難しそうなので諦めて下山。






るり渓自然公園の入り口辺りに少し開けた休憩所。

 



知人には車で待って頂き、
この辺を少しだけ撮影決行!

 

 

 

 

 

 

 

 



「鳴瀑(めいばく)」と呼ばれるこの一帯は、
古くから料亭や旅館などが点在していたみたいだ。






現在は営業なさっている旅館も車も見当たらない?



この地はもともと「滑(なめら)」と呼ばれ、
徳川時代には園部藩主がよく探勝したと言われている。
やがて明治38年にこの地に遊んだ当時の船井郡長が
岩や深淵などが点在する大自然の神秘的な美しさから
宝石の瑠璃(ラピスラズリ)にちなみ「琉瑠渓」と命名。
それにより一躍有名になったそうだ。

 

 





この景色はどこか京都の清滝みたいだ。











今年の京都市内のモミジは何処ともやや黄色め、
ややもすれば赤くならずして枯れ紅葉。

 

 

 

 

 

 

 

 



大自然が残っている分、本来の紅葉の鮮やかさ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 



標高500メートル、およそ4キロメートルの散策コースには、
るり渓12勝と呼ばれる大小さまざまな滝や岩が続く。










瑠璃色は紫みを帯びた濃い青の事で、
『竹取物語』には車持皇子が語る蓬莱の描写として
「こがね、しろかね、るりいろの水、山よりながれいでたり」
という記述があるらしい。








この奥の滝は鳴瀑(めいばく)?







見晴らし台が設けられているので通りに出て移動。



鳴瀑から始まる散策コースは掃雲峰、錦繍巖、座禅石、

螮蝀泉、渇虯澗、双龍淵、爛柯石、玉走盤、水晶廉、會仙巖、通天湖に続く。
沢登りが出来れば900メートル先には渓流沿いに遊歩道。

すべて美しいネーミングだ!








ここが始まりの鳴瀑のようだ!











小雨降る中、足元が悪く僅か200メートルでリタイヤ!
残念ながらこれ以上登れなかったが、
天候の良い日にもう一度来て、

大自然のるり渓12勝を撮影してみたいものだ。

 

 

 

 





見晴らし台を見ると、
雨合羽にトレッキングシューズを履いたカメラマンが、
三脚立てて悠々と鳴瀑の滝を撮影していた。( ´艸`)

 

 


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