さよなら、ヴァージン・アトランティック航空(VS)・・・ではありません!
色々と噂のあったヴァージン・アトランティック航空(VS)がついに、国際的な破産手続きを進めるためアメリカの連邦破産法15条の適用をニューヨーク州の連邦破産裁判所に申請しました。
連邦破産法15条はアメリカ国籍以外の企業が対象で、適用されれば、債権者が訴訟を起こしたりアメリカにある資産を凍結するのを阻止できます。
VSの資産を守るためにこの申請を行ったのですが、これは厳密に言うと倒産ではありません。
再建に向けた戦略の一つなのですが、VSのマイレージはどうなるのか、など少し解説したいと思います。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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VSの現状
VSを取り巻く環境が厳しいことには変わりありませんが7月に、株主・債権者との間で12億ポンド相当の救済策で合意したと発表しています。
もしこの救済策が承認されない場合、9月に資金が尽きる可能性があるそうです。
それを防ぐためにVSは懸命になって債権者・出資者に説明をして了承を得る心算です。
ですが、万が一了承を得るのに失敗したとしても倒産にはならないのではないかと思っています。
最大の債権者であるデルタ航空(DL)は既にアメリカ政府より支援の融資を受けており、VSの支援に何らかの形で乗り出すであろう可能性が高いからです。
就航路線はだいぶ縮小してしまうかもしれませんが・・・。
マイレージはどうなるのか
VSは倒産したわけではないので、マイレージの獲得・利用はこれまで通り可能です。
自分もそれなりにVSマイレージは持っているので、急いで使わずにとりあえず持っておこうと思います。
万が一VSが倒産してしまったとしても、それはそれで自分の判断が間違っていたということで諦めます。
まとめ
VSは最近、折からの航空需要の減少を受けてロンドン・ガトウィック空港(LGW)の拠点閉鎖と3,500人超の人員削減を余儀なくされていました。
連邦破産法15条の申請は、過去に日本航空(JL)も申請をしています。
アメリカにある資産を守るためですね。
今まで通りの運航は難しいかもしれませんが、なんとか会社は続いて欲しいですね。
日本に戻ってきて欲しい、なんて贅沢は言いません。
香港(HKG)まで行って、そこから乗り継ぎます。
既に今年、VSフライトの予約をしていましたがこれは残念ながらキャンセルせざるを得ないでしょう。
ですが、VS上級会員維持も変わらずに続けていこうと思います。
まだ、ライフタイムゴールドメンバーになることを諦めていません。
これはもう、Seasoned Travellerとしての矜持の問題ですね。
VSのドバイ(DXB)路線の最終フライトに搭乗し、最期を見届けましたがVSそのもののさよならフライトには乗りたくありません。
VSライフタイム・ゴールドメンバーシップへの道#3(ドバイ(DXB) – ロンドンヒースロー(LHR)ラストフライト)
まだVSのエアバスA350にも乗っていないのに、VSとさよならするなんて悲しすぎます。
妻とオンラインで知り合い、初めてリアルで会うために初めてロンドンへ行った時に利用したVS。
その時に撮ったウィングレットの写真は、7年経った今も自分のスマートフォンの待ち受け画面です。
そんな思い出深い航空会社を、これからも陰ながら応援したいと思います!
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