ヴァージン・オーストラリア(VA)の支援先決定によりこれから注目するべきこと
2020年6月、ヴァージン・オーストラリア(VA)の支援先が合意に達しました。
ベインキャピタル(Bain Capital)というアメリカ・ボストンに本社のある会社で、日本にも支社があります。
ベインキャピタルはヴァージングループの創立者・リチャードブランソンとも仲が良いらしく、
VA債権者による最終的な承認が8月中に行われれればベインキャピタルによるVA再生が始まるのですが、漏れ聞こえてくるVA再生計画によりこれからVAはどうなっていくのか、少し考えてみました。
日本人初のBoardingAreaオフィシャルブロガー PAR@Seasoned Travellerです。
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ビジネスクラス
当面の間、VA機材はボーイング B737機材での運航となります。
以前はエアバス A330機材もリースで利用していましたが(HND線で利用される予定でした)、今は全てリース元に返却をしています。
B737といえば、日本航空(JL)や全日空(NH)でもお馴染みなのでどんな感じの機材かわかる方は結構いらっしゃると思います。
真新しい機材とは言えず、ビジネスクラスとしては少々物足りない感じですがしばらくは地に足をつけた経営をすることになるため、カンタス航空(QF)のような大きな機材で運航する路線にはしばらく手をつけないでしょう。
ちなみに、VAのB737機材ビジネスクラスはこんな感じです。
Business Class Review : ヴァージン・オーストラリア(VA) VA845 メルボルン(MEL) – シドニー(SYD)
エコノミークラス
VAはむしろ、ビジネスクラスよりもエコノミークラスに力を入れるのではないかと思われます。
機材が決まっている以上、ビジネスクラスでQFに勝つのは難しいからです。
であるならば、エコノミークラスにおいてQFやジェットスター(JQ)よりも「お得感を感じられる」料金設定を行い、ミールサービスや座席指定、荷物の預け入れなどで収益を上げていくのだと思います。
(LCC化することはないと思いますが)
機内WiFi
VAは2018年から、機内WiFiを無料で提供していました(ハイスピードのWiFiは有料)。
この方針は、再建中も変わらないと思います。
QFも機内WiFiを無料にしている以上、有料に戻すことは搭乗客の反発が多いであろうことが容易に想像がつくからです。
まとめ
2020年8月現在、オーストラリア・ニュージーランドにあるVAラウンジは全て閉まっています。
自分が行った唯一のVAラウンジも、いつ利用できるようになるかわかりません。
Lounge Review : メルボルン空港(MEL) ヴァージン・オーストラリア(VA) 国内線ラウンジ
もしかしたらいくつかのラウンジは閉鎖、ということになってしまうかもしれません。
また支援発表によりVAのマイレージ利用が再び可能となりましたが、機材がB737のみのため日本就航は遠い先となりそうです・・・。
そもそも日本からオーストラリアへ行くことが事実上不可能な中、VAに再び搭乗できるのはいつになるんでしょうね。
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