本で書く!
忘れてたわけじゃないですが
個人的事情により棚上げでした。



BLと分類されていて驚いた本を
紹介します。
むしろ、
いつかこういう流れもほしいな
未来に向けて思った作品です。


 その場面一つ一つに空気は変わる。
 官能に愛が重なる。
 描かれるものが浮かび、かつ美しい。



「アレキサンドライト」
山藍紫姫子
角川文庫



ファンタジーというか
幻想に浮かぶ欧州中世のような
舞台設定です。
その舞台が物語を支えます。


何より舞台となる城、
それを囲む森と湖、
それらが目に浮かぶ。





雪に覆われた森に平原、
その先にそそり立つ尖塔、
その城の回廊、
広間、
すべてが一つの世界を構築しています。

そして、美しい。



平成18年初版発行。

奥付の前ページです。


この時代、
BLという用語を聞いた覚えがありません。

少年愛という詞がボーイズ・ラブへと
変わっていった頃でしょうか。
BLにボーイズ・ラブをイメージする人も
今は少なく感じます。


ウィキペディアによれば、
2013年には350億円規模の市場となった
BL小説。
先だって初めて手にしたBL小説のあとがきの溢れるエネルギーも
よくわかります。



書割不要!
出演者はする人だけ!
ページの80%以上はその場面!
という元気の良さに
おおっと思いつつ、
欲しいな風情………と思っておりました。


官能は美を伴ってほしい。
必然性もあったら嬉しい
そう思いましたとき、
こちらを思い出しました。


どきどきする官能の物語でした。
そして、
とにかく、
美しかったです。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。



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