漢詩訳詩集
「車塵集」支那歴朝名媛詩鈔
佐藤春夫訳

中国の女流詩人の訳詩48篇を収め、
昭和四年に上梓した訳詩集でございます。






店主は現在のところ、
旺文社文庫「佐藤春夫詩集」で
もっております。




女子高生の頃は
表紙が風景写真のシリーズで
もっておりました。






女流詩人ということに
まず驚きました。
それを思い出して、
書かせていただいております。
なんて自由闊達な
と驚いたのです。

店主にとって
中国女性のイメージは纏足でした。
すみません。
1970年代の女子高生の話でございます。
まだNHKシルクロードも作られていなかった頃でした。





そして、
言葉のリズムに驚倒でございました。


 店主が愛する漢詩の魅力は、
 書き下し文の和漢混淆文の響きでございました。

 漢語の醸し出すきっぱりとした語感、
 言い切って終わる語尾の爽快感、
 それらに惹かれておりました。




それが大和ことばの柔らかさの中に
見事に詩の魂を結晶させての四行詩となって
並びます。


ただ若き日を惜め


綾にしき何をか惜しむ
惜しめただ君若き日を
いざや折れ花よかりせば
ためらはば折りて花なし


女が女であり、
そして
しなやかに高らかに歌います。


今、
読み返しますと、
茨木のり子さんの詩の数々が
浮かんできます。


私たちは女で、
そして
女であることを誇る。
「女の子のマーチ」
「娘たち」
「わたしが一番きれいだったとき」
凱歌のような高らかさでございました。



そして、
与謝野晶子さんを思い浮かべます。

やは肌の
熱き血汐に触れもみで
さびしからずや
道を説く君

そして、
俵万智さんのチョコレート語訳も



燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて
さびしくないの


そうでございますね。
縛られたくもなく
また縛りたくもない。

お洒落を楽しみもするし
きれいなものはきれいと微笑みたい。

そして、
個として凛と立っていたい。


褒め言葉はベガだった六年前の今の職場、


blog読者時代
そのベガ色を見込まれて招待された不毛な討論、
とろくでもないことを思い出します。

あの………乙女ですから。
店主、乙女でございます。


一応書いときます。


画像はお借りしました。
ありがとうございます。



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