この本は父だと思います。
蔵書印がありませんし、
お兄ちゃんより父が好きそう。


 どっちがいいの?

 プリン好きか?

 うん!!

 じゃあ
 今のとこはこれ(自民党)でいいんじゃないか?

 なぜ?

 食べられてるだろ?
 競争も役に立つのさ。


昔々父と交わした言葉です。
高度成長期の小学生でございました。
今の自民党を支持するものではありません。
念のため。
父は自由を愛し、
人が大好きな男でございまして、
思想とかは棚に上げたところで
人と付き合っておりました。
お兄ちゃんも父は大好き。
全共闘世代って頭カチカチだなって思ったりするとこもあるんですが、
なんかだいじょぶでした。






 ご病気だった。
 ああ そう言えば。
 と
 著者近影でようやく意識します。

 読むとき
 そこ考えたことがありませんでした。


仁木さんの作品が面白くて、
この一冊に続いて
〝仁木悦子〟の名前に誘われて
次々読んだものです。


仁木兄妹のシリーズ、
たとえばタイトルだけでも引き寄せられました。

たとえば、
 黒いリボン
 黄色い花
 赤い痕
と色が続きますと
今度は?
今度はどんな色?
わくわくさせていただきました。



日本の湿度を置き去りにした
軽みある文体が
それは素敵な方でした。

暗い雰囲気を描くと、
その雰囲気に毒されていない健全な批判精神と余裕がよくわかります。

箱崎医院の廊下にも、
待合室にも、
一種不愉快なガス体が充満していた。
だれかがシュッとマッチをすりでもしたら、
たちまちヒステリーの爆発を引き起こしそうな、
「緊張」と「不安」の混合体だった。


すりはしないけど、
見えないマッチをそっと隠してため息をつく乙女。
その心は混合体の外にあります。
そして、
仁木悦子さんの心も。
そんな軽みが好きでした。


巻末に
江戸川乱歩賞選考委員の皆様からの祝福のことばが掲載されています。




本が出版される前に映画化決定だったとか。
女流作家登場!
しかもご病気で寝たきりでいらしたこと
様々な条件ありまして
衝撃的なまでのデビューだったのだとよくわかります。

何よりおもしろい本
お書きになりますから。


さて、
店主、
完全フリータイムが決まりました。
すぐ来るはずの姉がなかなか来ないので、
じゃあとこの記事を書いていますと、
姉から電話入りました。


明日の会食は、
姉と甥で行ってもらいます。
今日の母の施設へのお届けは
店主一人でまいります。
おじさんの墓参はなくなりました。


ーーーい
一人で晴耕雨読します。
だからお使い終わったら
晴れてる間は草取り続けます。

雨の日は
また書きますので
よろしくお願い致します。

よかったよかった
スペイン料理はやっぱり
ゆとりあるときが一番です。
テーブル囲むのがアカン。

では、
お使いに行ってきます。
草取り鎌と洗剤も買わなくちゃ。


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