先日、46才で出産された患者さんが久しぶりに来院されました。
それで思い出したのだけど46才、47才で妊娠出産された方たちってみんな、良い生理だったんですよね。
体外受精などで採卵している方だと、卵子の質も分かりますが、必ず良いとは限らないんです。空砲や育たないのもある。でも、生理は順調だった。良い生理というのはすごいものだと改めて思った次第です。
正しい生理。生理痛から始めたいと思います。
私が正しい生理って知られていないんだな。と最初に感じたのは、生理痛について問診する時でした。「痛み止めを飲めば痛くないです。大丈夫です」と答える方がとても多いのです。
「生理は痛いのが当たり前」「痛み止めで痛くなくなれば大丈夫」と思っていませんか?
本当は生理は痛くないもので、毎月鎮痛薬を服用するのは“ひどい”生理痛です。薬で痛くなく普通に生活できれば正常、ではないんです。
薬を飲まなければ痛くて生活に支障が出るんだから、ひどいんですよ。あと、薬は飲まないようにして痛みに耐えている。というのも毎月ならば問題です。
繰り返しますが、生理は痛くありません。痛くない生理が普通です。
東洋医学では、痛みの時期と質によって体質を紐解きます。
【時期】
生理前 → 気滞、瘀血
生理前半 → 陽虚、瘀血
生理後半 → 気虚、血虚
生理前から中盤にかけての痛みは滞りがあるため起きる実痛、後半の痛みは出血で気や血が消耗されるために起きる虚痛です。
【質】
ぎゅっと掴まれるような痛み(絞痛)
→ 陽虚+瘀血
チクチク刺すような痛み(刺痛)
→ 瘀血
しくしくする鈍い痛み(隠痛)
→ 気血両虚
下腹に張る痛み(脹痛)
→ 気滞
生理痛、生理の期間、経血の色などその状態も体質を判断する目安になります。でも、あくまで目安で、生理前にシクシク痛む。ということも当然ある。
え? じゃあ自分は瘀血? 気虚血虚?と混乱してしまいますが、何度も云うけど体質がどうであれ、基本の養生は変わらないので、無理に体質にはめ込む必要はありません。
気虚血虚で血が少ないために勢いよく血が流れず、滞って瘀血になる。ということもあるし、体質診断は様々な身体の状態を総合的に診てされるもの。私たち鍼灸師も迷うことも多く、私も今でも勉強をしているくらいです。
東洋医学的な診断法を書いているのは、痛い生理は身体からのSOS。何かしら不満があるから起きていることだと気づいてもらいたいから。
生理のトラブルの中で生理痛は一番生活の質を下げる要因ですが、生理不順など他に比べると一番治りやすいんです。子宮内膜症や子宮腺筋症があっても、薬に頼らないようになる方いっぱいいらっしゃいます。
生理がめんどくさいと感じるのは、痛かったり出血が多かったり、不順だから。良い生理が毎月来るとキレイになるし、女性である喜びが感じられると思います。
月経トラブルの治ったと判断するには最低3ヶ月。養生を心掛けて3ヶ月が過ぎても症状が改善されない方は、自力ではちょっと足りないのかもしれません。
また、内膜症や腺筋症など病気がある方は早めにプロにご相談いただくことをお勧めします。
生理は痛くて当たり前。という思い込みを捨てて、痛みのない生理を迎えて下さいね。
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