12月に受験したピンクリボンアドバイザーの合格通知書が届きました。
乳がんの啓蒙活動を行う認定NPO法人乳房健康研究会の認定資格です。多くの企業から協賛を受けています。
千葉の会場で受験しましたが若い女性や、男性もちらほら見かけしましたので、医療関係の方が多いかもしれませんね。
試験は、乳がんの検診や治療などの基本的な知識が出題されます。公式のテキストがあり、医学的な知識があれば難しいものではありませんが、改めて勉強することで知ることがたくさんあり、受験をして良かったと思います。
2年前のちょうど今頃、親しい友人が乳がんで亡くなりました。
もっと出来たことはなかったか、という想いは臨床家としても、友人としても今でもありますが、救えなかった彼女が、私に鍼灸の素晴らしさを教えてくれたんです。とても皮肉なことだけど。
ごくごく小さく平凡な治療院のなかでさえ、救えない命であったり、鍼灸が手を差し伸べられない難病に出会います。
それでも亡くなる数日前の治療の際の、彼女の言葉が支えてくれているからもう、鍼灸師であることに迷ったりしないと思う。
たくさんの患者さんと接するなかで単純に、早期発見早期治療が治癒に繋がらないことがあるのも感じてはいます。
検診の大切は、都度都度お声がけしていますが、今回この資格を取ったのは鍼灸師としてガンという病気に鍼灸師として、どんな時でも必ず寄り添うと決めた、意思表明みたいなもの。
その瞬間までずっと、治療をするのが怖かった。資格を取ったばかりの後輩たちが、鍼はすごい、治療が楽しいと話しているのに、そんな気持ちになったことなかった。
自信のなさは今も変わらないけど、鍼灸の力を信じているから、あれから鍼灸の仕事に携わることに、心を揺らすことは一度もありません。
治療院が年を重ねるとともに、親しい患者さん、またはそのご家族がガンになることも増えてきました。
検診の大切さとともに、鍼灸が力になれること、伝えていきたいと思います。
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