韓国の国際観艦式で思い出した。
手旗信号を習わされた。
覚えるのに
あれ、わりと簡単。
右手に赤、左手に白の旗を持ち、
おもに、カタカナを旗で書く。
見える方から見てだから逆字になる。
数字も送れる。
誰が考えたか、よくできてる。
濁点や半濁音も送れるようになってる。
運動場に半円になって座り、
1人が出て、先生にささやかれた言葉を朝礼台の上に立って手旗で。
読めたら手をあげて答える。
ボクは送る方は出来たが、読み取る方が苦手だったな。
だって人によって、動きが少しずつ違うから。
望遠鏡や双眼鏡で見える範囲に送る信号。
海上自衛隊は今でも使用、この時代に?
携帯やスマホがあるのに、
原始的と思われるが、
戦場にある時、それらの電波を飛ばすと、
敵に位置を知られてしまうから。
🚢船どうしの連絡は以外と遠くまで届く。
望遠鏡や双眼鏡で見ているから、
返事をすぐの信号もあった。
カタカナだから、日本独自の信号。
外国はどんなか知らないが。
明治時代、海軍が考えたらしい。
無線信号も習わされたが、苦手だったな。
和文モールス信号。
ツ-トン、ツ-トントン、というあれ。
伊藤、路上歩行、ハーモニカと覚えさせられた
つまり、
イ、は いと-、トンツ- (・-)
ロ、は ろじようほこう 、トンツ-トンツ-(・-・-)
ハ、は ハーモニカ, ツ-トントントン (-・・・)
これも、覚えて発信するのは出来ても、
なかなか聞き取り、即、声にだして言うと、1人が書きあらわす…これが難しい。
通信兵は、これが専門職。
もうすっかり忘れてしまったが、覚えているのもある。
たとえば、
あ ああ言うと、こう言う(--・--)
り 流行地(--・)
が 加盟する(・-・・・・)濁音は・・
と 特等席(・・-・・)
う 運命(・・-)
割合、易しいでしよう。
こうして覚えるのですが、打つ方は出来てもね。
ところが、後日談。
戦争が終わって、復員してきた兵隊たちの中に
学業なかばで召集された連中が 、勉強のし直しと学校へ戻ってきた。
ボクも戦災で家をやかれ、この学校へ転校してきていたのだが、ぼくらのクラスにも二人いた。歳はボクらより二、三才上かな。
頭の良い男で、数学の対数計算で先生の説明がわかりにくくて、質問すると、
Y.君が説明してやれ、と先生が彼に。
すると彼が、チョ-クで黒板に例を書きながら説明し始めた。
これが実に分かりやすい。
以来、先生の変わりをよくやった。
ある試験の日、
コツコツと✏鉛筆で机をたたく小さな音が。
大分たってから、その場にいた先生が
「うるさいから静かに」と。
暫くするとまた、トン トントン と始まる。
これモールス信号だとは気 がつかない。
ボクは分かっていた、習った事があるので。
しかし誰も気がつかない。
そんな癖かなくらいの思いで
先生がまた注意する。
でもまた暫くすると、違う机の方で。
あの二人はモールス信号をマスターしていた。
頭の良い彼にもう一人の復員生徒が打っていた。…カンニングだなこれは。
しかしボクも読み取れなかった。
日本には、いろいろな文化があって、
それらを作った先人達は皆凄いなと思う。