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風景画像①.jpg


         

写真の撮り方最速の法!それは人生を充実させることに通じていた!




遅くなって申し訳ありません。(苦笑)


早速前回の続きに行きたいと思います。


写真①
200301_1307_01.jpg
(フォトコン誌バックナンバーヨリ)



私はこの 写真① をこれまで3度ほど見ています。

同じ写真ではなく似た写真というほうが正確かもしれません。



1回目)は、


独学を始めて 1か月ぐらいたった頃
だと思います。



独学を決めたのは、学校1年生の夏休みからでした。

最初は、図書館を利用して写真に関する
本を読み漁りましたが、

それと同時に、「カメラ雑誌」を頼りに
スナップの練習もボツボツと始めました。



① の写真を見たのはそんな初期の頃だったのです。



こんな風景写真を見るのは初めてで、

「海と島の写真」

であることぐらいしか分かりませんでした。


上部右から斜めの光線のようなものは一体
何なのか? サッパリ見当もつきませんでした。

「なんや? この棒みたいなものは?」

いくら考えても結局???でした。 (苦笑)



ご覧になって、あなたはどうでしょうか?



とにかく、当時の私はそんな具合だったのです。




2回目) 見たのは、


プロになって以後です。


私は、ベテランのプロたちが写真に対して
どんな見方をしているのか非常に興味がありましたし、
勉強にもなると思ってカメラ雑誌の
プロの「選評」
を長い間読んできました。


そんな間に、入選作の「選評」に対する 
私の読み方も定着してきたのです。



では、初歩の2~3か月の頃、写真を学ぶ上で、
どんな 「読み方」 をしてきたか、上の写真を「例」に、
もう一度再現してみたいと思います。


あくまで、初歩の頃を振り返っての再現です。




ーーーここから




・この頃には、「デジタルカメラ」も普及していました。

・上記の写真には、
 「夏の早朝に撮った」
という作者のコメントがあります。



私は、この作品を見た瞬間、以前どこかで見たな!
と感じました。(1回目の時を思い出したのです)


そして、そのままジーっと数秒間見つめて
情景を頭に印象づけます。

さらにプロの「選評」を読みます。




  < 選評 > (ここでは、概要のみ)


「 ・昇る月を長時間露出でとらえている。
  ・最適な露出を得るのが難しい風景。
 
  ・月の光跡を捕らえ、海面の光と周辺の
   景色が見事に調和。(縦構図の妙)

  ・手前の入江をメインに構成したことで、
   月の光跡だけが目立つのを防ぎ、曖昧模糊とした
   月夜の風光を描くことに成功。

  ・光跡に途中雲がかかっているがそれは、
   却ってよいアクセントになっている。 」

                     以上
  

この選評を読んだあと、目をつむり、
イメージで映像を再現します。

この時、あたかも自分が今この現場で三脚を立てて、
ファインダーを覗いている姿を想像します。

(慣れると、より明確に画像が浮かぶようになります)

夏なので、暑さを感じ、早朝のかすかな風を
肌に感じるように自分にしむけます。

現実にその場を体感している感じです。


その中で、
さきほどの「評」のコトバを思い出すのです。

 ・長時間露出
 ・縦構図
 ・月夜の風光
 ・アクセント・・・など。


これらを反芻しながら、

「なるほど、そうだったのか!」
「しかしなんでこうするのだろう?」
「これはこうしたほうがいいのでは?」


いろいろな思いが内から出てきたら、
それまでに得てきた知識や、感情などを思い出して、
頭をフル回転させる。

フル回転しないときは、それはそれなりに納得して
目をあけます。


大体こんな感じです

書けば長いですが、この間は数分ぐらいでしょうか?

こういうやり方を実践すると、入選作を撮った作者と
同じ疑似体験ができるのです。

後々まで映像の記憶が残りやすく、
何処ででも思い出すことが容易になります。

いつでも反復できるというわけです。


あるプロ写真家がこんなことを言ったことがあります。

「 写真を撮る場合、自分がこれまで見てきて
  記憶された多くの写真が土台になっている。

  その上で自分の何かがプラスされてくる 」 と。  
  


この言葉に私は「ハッ!」としました。

 
普通に「評」を読んでいくと、確かに多くの
写真に目を通すことができるのですが、
忘れることも多いのです。

カメラ雑誌一冊を読み終えて、数日とか一か月ぐらい
たってから、読み返してみると
意外と忘れていることが多いのに気がつきます。


あなたも心当たりがありませんか?



前回だったと思うのですが、私は自分の「読み方」を

▼ 「選評の中を這いずり回す」

と言いました。


この読み方は、速度は遅いかもしれませんが、
記憶にはとても残りやすく鮮明度も高いです。

結局速く読めたことにもなります。




さて、

では何で私がこんな読み方をするようになったか?


主としてそれには、

「2つ」 の理由があります。




一つは)


速くプロになるには、プロ写真家の
アシスタントや助手になるのが最も速いからです。

しかし、私は独学のため、それは望めません。

そこで、それに最も近い方法は何かを考え、
前述の方法を思いついたのです。



ちなみに、

プロの助手となって現在プロと活躍するカメラマン
を少し挙げてみましょう。


今、手元の「カメラ雑誌」を2~3冊開いてみました。

・吉住志保(コンテスト審査員)
・秦達夫 (コンテスト審査員)                  
・古市智之(雑誌掲載)
・清水哲郎(アサヒカメラ誌等)
・福田健太郎 (各種カメラ誌で活躍)
 
(みな40~50代。 風景写真家「竹内敏信」氏
のアシスタント経験者です。 大体3年~4年ぐらいでプロに。

・織作峰子(ベテラン審査員)

(女性写真の第一人者「大竹省二(故人)氏の
アシスタントをへてプロに。    
                 以上。



この人たちは、
私がよく目にするごく一部のアシスタント出身の
カメラマンですが、他にも多いです。

あなたも手持ちの「カメラ雑誌」を注意深く
読んでみてください。

すぐにわかると思います。




次に、前述「理由」の


二つ目は)



10代後半から20代にかけて、私は

「・・人生において、いつも、精一杯生きたい!

  充実感や達成感味わって生きたい!・・・」 

という思いが強かったからです。

たぶんこれは
性格的なものからきているようですね。


今でも、その気持ちに変わりはないのですが、
人生経験が多少ふえたせいか、
ちょっと、軸がゆるやかになってきたようです。(笑)



まあ、そんなわけで、

先のような「読み方」で現場を想像し、いろいろ
考え、カメラ操作に没頭している自分の姿を
イメージすることは、


そこに、
「生きがい」
「幸せ感」 を
現実に、味わいたかったという思いがあったからです。



「そんな読み方は時間の無駄」

と言った主婦がいましたが、むしろ私にとっては、
今を生きているという充実した時間であったと言えるのです。



今日は、一旦ここで終わりにしたいと思います。


次回でプロ「立木義浩」さんの写真観について
お伝えする予定です。


それでは今日はこの辺で・・・・・・。






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