ミツバツチグリ。バラ科キジムシロ属。
キジムシロとミツバツチグリとは同じような所に生え、一見して両者は良く似ている。観察会などでも、両者のの見分け方がテーマになったりする。
キジムシロは蔔枝を出さないが、ミツバツチグリは蔔枝を出す。
ミツバツチグリの花茎。
キジムシロの根生葉は奇数羽状複葉(小葉数:5~7枚)となるが、ミツバツチグリの根生葉は3出複葉、そこが両者を見分けるポイントとなる。
「ミツバ」の名の由来は根生葉を見れば簡単に納得できる。では「ツチグリ」は何?
北海道で「ツチグリ」と言えばキノコの1種、ミツバツチグリとの関係はない。「ツチグリ」の正体は、関西地方で見られるキジムシロの仲間の花。
根茎が塊状に膨らむことで「土の中の栗」というので「ツチグリ」の名がある。ミツバツチグリも同じように根茎は膨らむ。
ミツバツチグリの花。
花弁は黄色で5個、萼片も副萼片も5個で、花全体がキジムシロに良く似る。