まるぞうさんの備忘録より
COVID-19はウイルスは飛沫感染または接触感染と考えられます。
そして風に弱い。
数メートル流されるとウイルス表面のとげとげ( エンベロープ )が
とれてしまい、体内に入っても細胞に入り込むことが出来なくなります。
湿度がある空気の場合、ウイルスのとげとげは乾燥しづらいため、
取れにくくなることがわかっています。
一般にインフルエンザなどのウイルスは湿度に弱いとされますが、
COVID-19に関しては、乾燥に弱い。 と言えます。
このため部屋の加湿器などで湿度を上げすぎないこと。
窓を開け放つことが出来なくても空気が循環していることが
重要なようです。
最悪なのは湿度が高く空気の対流がない空間。
カラオケルームなど。
反対に喉の湿気は重要。 マスクは有効。
喉の気道は湿度が高い方が、喉の粘膜の繊毛運動
( ウイルスやばい菌のバリア )は働きやすい。
このためマスクによって喉の湿度を保つことは有効です。
ダイアモンド・プリンセス号の自衛隊中央病院のレポートより。
本来は病院に行かない無自覚感染者は重症者の4倍だった。
今や世界中でCOVID-19の症例は報告され分析されています。
しかしこのダイアモンド・プリンセス号の症例は、中国以外で
初めて取得できた大量の患者の経過データだけでなく、
無症状・軽症者のデータであるとことが貴重です。
WHOの発表では、感染者の9割が発熱。
7割が空咳を伴うとされました。
しかしそれは症状が出て来院した患者のデータ。
実際病院に行かない程度の無症状・軽症の感染者の数は、
重症者の4倍存在していたことがわかりました。
感染しても多くは無自覚なまま治ってしまっている。
無症状・軽症者の7割はいつの間にか治ってしまう。
半数は肺までウイルスが届きすりガラス症状まで出ているが、
2/3は自覚のないまま全快してしまっている。
今回のCOVID-19は、社会の3〜6割が感染すると集団免疫が
出来てそれ以上は感染が拡大しないと考えられています。
ではどうやって重症者を減らすか。
無症状・軽症のまま本人の自覚のないままいつの間にか
治っていく。
そういう人を増やすか、が重要であると思います。
COVID-19は若い人は重症化しにくいことが知られています。
( 若い人が重症化しないという意味ではありません )
今回自衛隊中央病院に隔離された104の症例。
高齢者の乗客が多かったことから、平均年齢69歳。
約半数が既往症を有していました。
それであっても、無症状・軽症の約7割は本人の自覚の
ないまま治ってしまいます。
重症化する人は何が原因だったのか。
逆に重症化するのは何が要因だったのでしょうか。
仮説1
遺伝的なもの
知られているのはCOVID-19が結合するACE2という酵素の量。
当初はACE2の多い人種は感染しやすいから注意という意見も
ありました。
しかしどうも逆の傾向があるのではないかと言われております。
たとえば上気道の細胞にACE2が多く現れている場合。
外気から入ってきたCOVID-19のウイルスは上気道に吸着
してしまい、肺まで届きづらい。
逆にACE2が少ない体質の人は、上気道では吸着されきれ
なかったウイルスが肺まで侵入してしまった。
素人ながらそのように考えたりもします。
とにかくこのウイルスが肺にさえたどり着けなければ重症化
する確率は非常に少ない。
( 肺にたどりつかなければ重症化しない、と言っているわけ
ではありません )
仮説2
酸化ストレス耐性
COVID-19と同様に、肺が線維状となる間質性肺炎。
重症化する主要な要因が 「 酸化ストレス耐性 」 であると
言われています。
( 酸化ストレス以外に重症化する要因はないと言っている
わけではありません )
本人の自覚がない無症状・軽症のうちに身体の抗酸化力を
高く維持していくことが重要であると思います。
それは症状が出ていない、今の私達のこの状況です。
〇 睡眠を充分にとる。
〇 抗酸化成分の多い食事を摂る。
〇 くよくよしない。 仕方ないと腹を括る。
〇 身体を温めてリラックス。 シャワーでなくお風呂に浸かる。
〇 タバコとお酒の呑みすぎはダメ。
心と身体が健康であるように、という当たり前の話ですが、
やはりこれが基本な訳です。
仮説3
悪化させる薬剤
現時点では、無症状・軽症患者を重症化させる薬剤についての
客観的なデータはありませんので、現時点では単なる可能性に
ついてのみの仮説です。
重症化した患者に何を投薬すればどういう効果があるかという
データは世界中から発信されています。
しかし 「 無症状患者が何で重症化したか 」 というは、データ例
が少ないので、不明なことが多いままであるようです。
社会の3〜6割の人が無症状・軽症のまま治癒するために、
世間ではCOVID-19の感染拡大防止の対策として、
密閉 ・密集 ・密接 の空間を避けるようにと言われています。
出来るだけ体内に入ってくるウイルスの数を減らす努力。
体内のウイルスの数が少なければ、無症状・軽症のまま
治ってしまう。( 共存しているのかもしれない )
そのためには、無症状・軽症の人が重症にならないための
知恵もプラスして必要であると思います。