保育園での貴重な体験! | 裸足 教育効果 研究         松浦弘泰

裸足 教育効果 研究         松浦弘泰

「裸足」と聞いて昔ながらの裸足教育を思い起こすと思います。ここで述べる裸足は「古くて新しいもの」、裸足によって身につく 体の使い方を明らかにし、効果を検証します。

 

この週末、茨城県守谷市のまつやま保育園グループ(社会福祉法人 やまゆり会)の4つの保育園の保育士さんに裸足の講演と講習をさせていただきました。

 

私が北海道から茨城県まで行くということは、当然交通費がかかります。
そこまでして、民間の1保育園グループが私を呼んでいただけるとは、正直、驚きました。逆に、それだけのコストをかけていただき、期待に添える講演、講習ができるのだろうかという思いもありました。

茨城県に着き、その夜に、園の創設者である松山美法さん、理事長の松山岩夫さん、若い園長先生方とお話をしていて、その熱い教育方針に感動いたしました。また、松山美法さん、松山岩夫さんが若い世代に自分たちの思いを伝えていこうという思いも強く感じさせていただきました。

 

翌日、会場へ行って驚きました。

体育館では裸足で保育士さん方が、裸足でリズム体操を行っていました。寝返りや、すりばい、ハイハイなど全身の感覚を大切にする運動でした。

さすが、30年近く裸足教育に取り組んでいる保育園だと感じました。

 


それにもまして、保育士さんの挨拶の素晴らしさ、明るい雰囲気、笑顔、教育の理念が全員に浸透しているんだなとも感じました。

講演ではメモをとりながら聴いてくれている方がいたり、講習では真剣に実技に取り組んでくれ、裸足の本当の意味を吸収しようと熱心な姿が見られ、講習をしている私も、色々なことを教えなきゃと、盛りだくさんになってしまって、皆さんが感じ取れていないのにたくさんのメニューを行ってしまいました。さらに、ついつい時間もオーバーしそうになってしまいました。

 

いつも裸足の講習をしていて思うのですが、講習を受ける方は、「形」、つまりフォームを求めます。でも、究極は形ではなく、何を感じるかです。正しく感じれば正しいフォームになっていくのだと思っています。それでは修行のようですし、感覚から身につけるのは時間がかかり難しいです。


ですから、形から入っても良いですが、この形を行ったときに「何を感じるか」つまり「自分の体にどんな変化が起こるのか」ということを体感することです

 

そして、もしかしたら別の動きの方が、より感じられる場合もあります。それは人によっても違うのかもしれません。ですから、1つの形や方法にとらわれないことも必要だと思います。目的は「感じることによって形を作っていく」ことなのですから。

 

感じるためには直接触れること、脱力することが重要だと思います。

 

不都合を感じるから、不都合が無いように動こうとします。

裸足でいえば足の裏が痛くないように動こうとするわけです。

人間、色んな環境の中で、心地よく過ごそうとするのが本能です。

現代はそれを物(靴)に頼ってしまっています。

物を使うのではなく、自分自身の体でそれを感じ取り、快い動きをつくっていく必要があるのだと思います。それが裸足で走る理由ではないかと感じています。

 

この動くということは、筋力を意識して動くというのではなく、反射など、体の機能を使って自然に動くということなのです。

 

だから、「鬼ごっこ」のような遊びが大切なんですね。鬼ごっこをするときに「どおやって体を動かそう」なんて考えていません。

 

追っかけたり逃げたりすることしか考えていないわけです。こんなフォームで走ろうなんて考えないから、自然の動きが身に付いていくわけです。子どもたちは鬼ごっこが好きですよね。動物の本能なのかもしれませんね。

 

私たちが教えたことを評価をするとき、形ができているかどうかで判断してしまうことが多くあります。それだけでは足りないんだと思います。何を感じさせることができたのかもあわせて評価する必要があるのだと思います。

 

出来た出来ないだけではなく、「何かを感じさせれば」、「その感じをもっと強く感じるように出来れば」、「うまく出来なくても自分の中で感じることを楽しむことが出来れば」、もっとやってみたいと子どもは思うのではないでしょうか。

 

今回、保育士さんへの講習をしてみて、心残りがあります。
1つは「実際に保育園に行って、環境や保育士さんがどんな指導をされているのか見てみたかった」ということ。
もう1つは「実際に私が、子どもたちに裸足の指導をしている姿をみてもらって、私の指導について意見交流をしてみたかった」ということです。


私が一方的に教えるだけではなく、こんな内容もできれば、私にとっても、保育士さんにとっても深い学びになったのではないかなと考えています。

 

今回の講習で改めて感じたのは、裸足というは残っていくが、その本質や感覚的なこと伝わっていくことの難しさを感じました。

 

だから、小学校や中学校で裸足で運動するという環境がなくなっていったのではないのでしょうか。


ただ、まつやま保育園のようにそのことを大切に残していこうと努力されている場所もあるということは、希望の光のように感じます。

 

 

 

本当は人間は色々な能力や可能性を持っているんですね! 

 

物にあふれた現代生活で、物に頼らない場面をつくることが出来れば、物の有効性と人間の本来の力がマッチして、人間の可能性を引き出せるのだと思います。

 

 

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