いわさきちひろ in 東京 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 先日、東京出張の際、仕事の前に東京駅にある「ステーションギャラリー」へ行ってきました。

<ステーションギャラリー入口>


 東京駅内にあるこの美術館はところどころ重要文化財の煉瓦の壁や柱が剥き出ていて、それなりの風格を醸し出しています。


 ここで開催されていたのは「いわさきちひろ、絵描きです。」展で、「絵本画家」として知られるいわさきちひろ生誕100年を記念してのものです。

 この「いわさきちひろ、絵描きです。」というタイトルは、いわさきちひろが伴侶となる松本善明氏に出会った時の自己紹介のセリフだそうです。

<本企画のリーフレットと美術館のチケット>


 いわさきちひろの絵といえば可愛い、愛くるしいこどもの顔を思い浮かべます。そして、ほのぼの感が漂います。

<海辺を走る少女と子犬(1973)>(リーフレットより)


 私が特に目を止めた「カーテンにかくれる少女」(1968)では、ひとりで留守番をしているであろう小さな女の子がカーテンに隠れ、近くにある電話を不安げに見つめ、「電話がなったらどうしよう。お母さん早く帰ってこないかな。」とドキドキしている気持が手に取るようにわかります。


 一方、いわさきちひろは戦争を体験し、平和を希求し、社会にも目を向けます。


 「ベトナム」のシリーズでは「たたずむ少年」、「雨のなかにすわる少女」、「焔のなかの母と子」など戦火のなかの子どもたちを描いています。


 いわさきちひろと交流のあった「原爆の図」で名高い丸木俊丸木伊里夫妻、ドイツの反ナチ社会主義者ケーテ・コルヴィッツの作品も展示されています。


 また、いわさきちひろが描いたポスターや油彩画なども観ることができます。


 全部で194点あり、見応えがあります。


 この展覧会は9月9日まで開催されていて、私が行った時は平日でもありそれほど混雑していませんでしたが、8月12日にEテレの「日曜美術館」で紹介されましたから、これから入場者が増えるかもしれません。アクセスも非常によいというか、東京駅そのものですから。


 東京の後、11月16日から12月25日まで美術館「えき」KYOTO、2019年4月20日から5月26日まで福岡アジア美術館へ巡回します。


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