新型肺炎によって外出自粛ということもあり、伝説的医療ドラマである「ER 緊急救命室」を15シーズン・全331話すべてを一気に見るというチャレンジをしていました。

ドラマについてお話ししておくと、

・アメリカで1994年から2009年まで放送
・日本でも1996年から2011年まで放送
・15シーズンで全331話
・総時間数は約15,000分(250時間)
・アメリカのシカゴにあるカウンティ総合病院のER(緊急救命室)が舞台

というものです。
アメリカのTVドラマの賞を総ナメした伝説的ドラマであり、日本のTVドラマである「救命病棟24時」や「コード・ブルー」などは、このドラマ「ER」に少なからず影響を受けているものと思われます。

15シーズン・15年続いたドラマですので、途中でメンバーの入れ替わりがたくさんあります。


エリザベス・コーディがいて、ルーシー・ナイトがいないので第4シーズン
このドラマをきっかけに有名俳優となった、ジョージ・クルーニーもいます


スーザン・ルイスが復帰していて、グレゴリー・プラットがいないので第8シーズン
初期の主要キャストであるマーク・グリーンの最終シーズンです


トニー・ゲイツがいて、サマンサ・タガートの髪がブロンドなので第13シーズン
一番好きだったキャストのアビー・ロックハートが目立っていて結婚もするシーズン

このくらいの区別がつくくらいには、一生懸命331話を見ました(笑

日本で放映されてた1996年から2011年というと、当時の私は医学部3年くらいから救急センター長などを経て、心臓麻酔を専門に年間100件以上担当していた時代になります。
当時も時々見ていたのですが、飽きたり時間がなかったりでドロップアウトした記憶があります。


そんなドラマERですが、とても面白かったです。
病院を舞台にした医療ドラマですが、ヒューマンドラマ的要素も多分に含まれていますので、今でもじゅうぶん楽しめる内容でした。
多い日は1日15時間くらい見ていました・・・
4月の頭に見はじめたので、ちょうど1ヶ月くらいかかりました。
今回は全331話を見終わって私が感じた8つのことについて書いていこうと思います。
美容外科とは全く関係のない内容ですので、興味のない方はスルーしてください。



1)医療行為自体は今とはかけ離れているものも多い
ドラマERのスタートが今から26年前、最終シーズンでも11年前です。
医療機器や治療については、やはり今の最新の知見とは異なっている部分もあります。
また、第1シーズンと第15シーズンでも全く違います。
医療の勉強として見るものとしては参考にならないと思われました。


2)アメリカの病院はこんなに職場恋愛が盛んなの?
とにかく職場恋愛がすごいです(笑
医師もナースも入り乱れて、あの人とこの人がくっついたかと思えば、すぐに別な人とくっついて、また元に戻る。1回だけのお付き合いなどなど、相関関係図が矢印だらけになりますね・・・少なくとも日本の病院では見たことのない濃厚度です(苦笑
本当にアメリカってこんな感じなんでしょうか?と思ってしまいました・・・


3)かなり医療知識がないと楽しめないのでは?
医療用語がとても多いドラマです。
救急医療や外科などについてのある程度の知識がないとチンプンカンプンなのではないでしょうか。スピード感もありますので、ついていくのが大変だと思います。
ドラマ中によく出てくる「テンブレード」「イレブンブレード」は共に日本だと「メス」です。刃の形によって10号や11号などに分かれるんですよね。じゃあまとめて「メス」でいいじゃんね、と。
また、薬などは日本と違うものも多いですので、救急センター長として働いていた私でも時々調べないと分からないものもありました。


4)患者さんの急変が多すぎる
患者さんがけっこう急変します。
日本だとこんなに見落としていたら大変!というくらいです。
もちろん誇張はしていると思うのですが、それにしても急変します。


5)ERスタッフやその家族に不幸が多すぎる
上の4)にも繋がることですが、ドラマ中で不幸な転帰になるキャストが多いです。
ガンで亡くなる先生、患者に殺されてしまう先生、テロに巻き込まれて脳死になり臓器提供する先生、などなど。
命に関わるケガをして救命された例まで入れるともっとすごいです。両足切断、大動脈損傷、銃で撃たれる、内臓損傷などなど。主要キャストでは命に関わる病気や怪我をしなかった人の方が少ないんじゃないか、というレベル。
コード・ブルーでも結構事故に巻き込まれますが、その比ではありません。
かなり昔の刑事ドラマで出演する刑事のほとんどが殉職してしまう「太陽にほえろ!」という名作がありましたが、あれに近い壮絶な職場です(笑


6)やっぱりアメリカは日本とは違う国なんだなぁ
銃による外傷が多かったり、HIV(エイズ)が当たり前だったり、保険に入っていないから治療が受けられない人がたくさんいたり。20年も前なのに子供への虐待問題への対応やLGBTについて普通に語られていることなどもそうですね。
日本ではあまり身近に感じられないものが、アメリカでは当たり前のようにたくさんあります。


7)やっぱり15シーズンは長いよ・・・
途中でメンバーが大幅に入れ替わります。
好きな出演者が減ってくると、見る気が失せてきて飽きてきます。そして名前を覚えないとついていけなくなり、ちょい役のレジデントや医学生は「誰だっけ?」という感じになります。さらに早送りをすると話が繋がらなくなります(笑
私は初期であまり変化が出ないシーズン3-4あたりと、ジョン・カーターがERを去ったシーズン12-14あたりで飽きました。
逆に好きだったのが、壮絶な最後を迎えて日本のNHKでは放送中止となった回もあるルーシー・ナイトのいたシーズン5-6あたりと、アビー・ロックハートが看護師長から医学部を卒業してレジデントになるシーズン10-11あたりです。
飽きた時には一旦離れて気分転換に日本のドラマやバラエティ、アニメなどを見るとリフレッシュできますよ。


8)シーズン14までの309話を一生懸命見ないと最終シーズンの15は楽しめない
最終のシーズン15は、結構昔の小ネタの回収があります。
ネタバレはあまり好きではないので、ちょっとしたものを1つだけ紹介すると、第1シーズンの第1話のオープニングと最終第15シーズンの最終回第22話のオープニングは、呼びに来るナースまで含めて全く同じシチュエーションだったりします。それ以外にも小ネタがたくさんちりばめられています。
これは第1-14シーズンをしっかりと見ていないと分からないと思われます。
私も第15シーズンを見ている中で、何度も前のシーズンを見返しました。


とまぁ、見終わった勢いで徒然なるままに書いてみました。

個人的に一番気になったところは、「レイチェル・グリーン」のこと。
この名前、全く同じ年・同じ月からスタートしたアメリカのTVドラマ「FRIENDS」でジェニファー・アニストンが演じた主役と同じ名前なんですよね・・・
全く同じ年の同じ月からスタートしたドラマ2つのメインキャストの名前が同じというのは、とても興味深いです。
ちなみにドラマFRIENDSも面白いですよ。チャンドラー・ビングが好きでした。

ご興味を持っていただけた方は、是非ドラマ「ER」全331話を250時間かけて見てみることをお勧めします(笑
Amazonプライムだと全話無料で視聴可能ですよ。
緊急事態宣言も5月末まで延長するようなので、次は何を見ようかなぁ。
お勧めがあったら教えてください!!






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