みんなちがっていい

はじめまして。高柳と申します。

拙い文章ですが、ふと思い出したことがあるのでつらつらと書いてみます。

自分が小学生の頃、あるスポーツメーカーのジャージが同学年のあいだで流行りが出ました。

みんながみんな同じジャージをはいていました。下は自由にもかかわらず、われわれはこぞってそのジャージはいていました。例のごとく自分もその一員で
ある日、となりのクラスの女の先生がそのことに激怒したことありました。

「同じのようなズボンをはいて、あなたたちに個性はないのか!」

と。自分はそれをとなりのクラスの友達から聞いたとき、とても驚いたのを覚えています。今でこそ先生の言いたいことはわからないでもないのですが当時は流行りということの方が個性よりも優先していた。みんなと同じだということがとても大事な時期でもありました。でも、当時は同時にその同じジャージの中、配色で個性を出すのが楽しかったのも覚えています。そういう表現もあるのかなぁとふと思い出しながら考えたりすることがあります。

* * *

少し話しが逸れますが、以前美術教室でお母様からこんなお話を聞きました。

小学一年生の男の子の話しです。

お母さんがお家で子どもの話をきいているとどうやら学校に「ちょっと変わっている子がいる」という話が出たそうです。

その変わっている子は言葉がカタコトで、名前もずいぶん変わっていたそうで、どんどん話をきいていくとどうやら別の国の出身の子のようでした。

「でも、同じ人間なんだから仲良くしなね」

とお母さんは言ったそうです。

そしたらその男の子が

「そうだね。びじゅつでもダメがないからね。みんなちがっていいんだもんね」

と。

話の中に急に「びじゅつ」というフレーズが出てお母さんは驚いたそうで、この話をプレゼントしてくださいました。

「びじゅつってダメがない」という言葉が小学1年生、この前まで幼稚園生だった子から出てきたことにとても驚きと同時に感動をしました。ずっと伝えてきたメッセージはいつのまにかこんなところでも芽が出始めていたのかとなんだか少し安心したりもしました。

* * *

人との違いをどこで表現するかは人それぞれでいいと思います。同じジャージの話のように同じの中で違いを出すのか、まったくちがう方法で違いを表現するのかは自由ではないかと思います。奇抜なことをやることだけが個性ではないのかなと。個性とははみでた部分に宿るのではないかと考えます。

その子が教えてくれたように、「違っていい」って思えるだけでずいぶん肩の力が抜ける気がします。「個性を出せ」もいいですが「違っていい」の方がなんだかしっくりくる気がしています。

* * *

さあ、今日も「違っていいこと」を見つけようと思います。




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高柳秀章
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