新型コロナウィルスが話題になって既に1月が経ちます。

 

在ペナン日本国総領事館のホームページは相変わらず更新されず、安全情報には平成22年の新型インフルエンザの最新情報が掲載されたまま。

 

ペナンは公私を問わず平和です。

 

この長閑さには或る意味で安心を覚えますが、万一にもペナンで集団感染が発生し、在留日本人に退去勧告などが行われる事になった時、果たして領事館が迅速的確に機能するのかについて若干不安を感じます。

 

日本領事館の皆さん。

万一の時の準備は万端ですか?

 

そして、ペナン在住の日本人の皆さま。

在留届は最新住所になっていますか?

電話番号やメールアドレスは更新してありますか?

いざという時に連絡が受け取れるよう、更新手続きを忘れずにしておきましょう。

 

さて、前回クイーンズベイの状況をご報告しましたが、イオンを核店舗とするモールの様子は完全に平常モード。

飲食店やフードコートには賑わいが戻り、子供を含む家族づれや友人同士が賑やかに楽しく飲食やショッピングを楽しんでいます。

マスク着用率は限りなく0%。半日で見かけた数百人に対してマスク着用は僅か数人。店舗従業員もドラッグストアや一部飲食店を除いてはマスク未着用。もはやマスク着用者が「感染者」と誤解される危険性さえあります。

 

イギリス文化が浸透しているマレーシアでは、公衆衛生概念は徹底しているものの、マスクは「感染者がウイルスの拡散防止の為にするもの」と広く一般に認識されています。

近年の日本・台湾旅行ブームもあって、大気汚染対策・花粉症対策・感染予防対策としてのマスク着用も認知がすすんでいますが、今回のようなウィルス感染予防としてのマスク着用はまだまだ一般的ではありません。

 

このような状況では、マスク着用に勇気が必要です。

そんな状況での基本は「専守防衛」

 

そして我が家では「非核三原則」ならぬ「非ウィルス三原則」を実行中。

 

(今回の記事の写真は佐藤栄作元首相。日本国民だけではなく世界も信じた「非核三原則」でノーベル平和賞を受賞しました。いろいろな意味で良い時代でした。)

 

「新型ウィルスに感染せず。」

 

「新型ウィルスを感染させず。」

 

「新型ウィルスを持ち込ませず。」

 

 

少々長いですが具体的な内容は以下のとおりです。

 

 

日々の買い物はスーパーマーケットで最小限度。

 

ペナンでは生鮮食料品を中心に幾つもある公設市場での買い物が一般的。新鮮な野菜や果物、肉類などが安く手に入ります。でも、ウィルス予防の観点では買い物の際に会話を交わす機会が多い市場や個人商店は要注意。陽気で気さくでお喋り大好きなマレー人が多いだけに、商品にもウィルスが飛翔感染している可能性も全くないとは言えません。

そんな状況から、鮮度もそこそこ価格も高めの大型スーパーを現在は利用中。午後の人が少ない時間にマスク着用で手際良く買い物、週2・3回まとめて買っています。

 

屋台村・フードコートは店内飲食を避けてテイクアウェイ。

 

グルメ都市ペナンの魅力は外食の豊富さ。街中に屋台村があって、中華系・インド系・洋風・日本風の様々な料理が手軽に楽しめます。屋台村には基本的に共用の客席があって、賑やかに会食するのがペナン流。公衆衛生概念が普及しているペナンでは、消毒殺菌は徹底していて、食器などから感染する可能性は低いものの、現在は客席利用はやめています。

フードコートなどの客席でマスク着用はそもそも無理ですし、みんなが安全だと思っているところでマスクを着用して不安を与えるのは野暮。不安を感じているなら、感じている本人が共用客席やカフェなどの利用を控えるのが一番です。

殆どの屋台やフードコートの店舗がテイクアウェイ(テイクアウト)可能なので、以前にも紹介したことのある弁当箱持参で料理は持ち帰っています。

 

ネットショップを最大利用。配達員と梱包材には要注意。

 

日本以上にネットショップが充実しているマレーシア。あらゆる生活用品がネットで購入可能です。もちろん料理の宅配も可能。注意点は受け取り時の配達員との接触と梱包材。ちょっと失礼な感じはしますが、受け取り時にはマスク着用。ウイルスが付着している可能性がある梱包材は速やかに処分します。

 

機密性の高いジムルームは不使用・プールは人がいない時。

 

外国人用コンドミニアムには、ジムとプールが付属していることが殆ど。外出ができない時の気晴らしには最適です。気をつけているのは冷房完備のジムルーム。冷房効果を高めるために空気を循環利用するのが一般的なのでウィルス感染の可能性が高まります。発症前の感染者が利用した場合、運動機器に付着した汗や空気から感染の恐れあり。自宅のリビングでエアロビやヨガなどをしたほうが良さそうです。プール殆ど利用者のいない平日昼間に限定。プールには塩素などによる消毒設備が完備されているので、そんなに神経質にならなくても良いと思っています。

 

外出は危険を避けつつ人の少ない公園へ。

 

何週間も外出しないのは或る意味では苦痛。人が多いイベントは避け、公園や海岸を散歩しています。とは言っても夜間などは犯罪に巻き込まれるのが不安。以前にもご紹介したことのあるペナン植物園などは早朝から日暮れ後までオープンしているのでお勧めです。

 

帰宅時には手洗いではなくシャワーを徹底。

 

外出からの帰宅時には手洗いとウガイが基本ですが、常夏ペナンならシャワーがベター。

頭髪や衣服にもウィルスは付着するので、シャワーを浴びて脱いだ洋服はそのまま洗濯してしまうのが一番です。

 

基本的にはキャッシュレス、受け取った紙幣と硬貨は消毒する。

 

盲点だったのが買い物に使う紙幣や硬貨。中国では中央銀行に戻った紙幣を消毒し無害化してから再流通させることにしたそうです。紙幣で感染するとは遽には信じがたいですが、ニューズウィークなど複数メディアの報道なので実際に行われているようです。若干でも感染拡大を防げるならと、我が家で受けとった紙幣と効果は全てサニタイザーで除菌を実行中。一番良いのはプリペイドカード、クレジットカード、スマートホンのバーコード決済で紙幣を受け取らないこと。プラスティックカードは殺菌剤で簡単に消毒できるので特に便利です。

 

 

こうして書き出すとやや大袈裟ではありますが、ここは日本語の通じない遠い異国。

万一にも発症して病院に隔離などされれば家族や親族にも大迷惑。

この三原則、マレーシア・ペナン当局から安全宣言が出されるまで続けようと思っています。