伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

コノ世は努力するための次元だった

2019-02-16 11:34:21 | 釈尊の言葉 スッタニパータ編

人食い鬼神(きしん)が釈尊に問い掛けました。

「どのような方法をもって、輪廻(りんね:何度も生まれ変わること)の激流を渡って行くのか?

どのようにして、輪廻の大海を渡ることが出来るのか?

どのようにすれば、人は苦悩を乗り越えることが出来るのか?

どのようにすれば、人は清浄に成り切ることが出来るのか?」

原始仏典  釈尊の言葉 スッタニパータ編 第1章10節-No.183


釈尊が答えました。

「信心深い人は、輪廻の激流を渡ることが出来ます。

勇敢な気持ちでコノ世で修行をするつもりに成れれば、輪廻の大海を渡り切ることが可能です。

猛烈な努力をすることで、人は苦悩を乗り越えることが出来ます。

悟りへの知恵を知ることによって、人は完全な清浄に向かうことが可能に成ります。」


原始仏典  釈尊の言葉 スッタニパータ編 第1章10節-No.184

(感想)

人食い鬼神は、
「人間は本当に輪廻を卒業することが出来るのか?」
「輪廻を卒業できると言うならば、その方法を言ってみろ」
と懐疑的に釈尊に問い掛けています。

人が直ぐに死んでしまい、また生まれ変わりを繰り返す様子を見続けて来た鬼神が、自神のところに祈願に来る悩める人間たちを見続けて来た結果、とてもじゃないが人間が輪廻を卒業することなど無理だと思っている様子が、この鬼神からの質問でうかがえます。
この質問に対して釈尊の返答は、

(1)信心深い人は、輪廻の卒業が可能である。

信心深いとは、何でしょうか?
・ 悪いことよりも、善なることを信じる人である。
・ 素直な人のこと。
このように浮かびます。

悪いことのほうが、役に立つと信じる人が、世の中には居るのです。
「自分は死んでも善なる世界を信じたい」と思える人が、信心深いと言えると感じます。

(2)前向きな気持ちで、すべてを自分のための修行にしてしまう人は、輪廻を卒業する。

生きていれば、どんな人も生(性)老病死からの苦悩を避けることが出来ないのです。
自分の思い通りにならないことを、1つ1つ苦痛に感じていては切りが無いのです。

どんな苦悩も、問題も、
・ 自分のための修行にしてしまう人
このような人は、輪廻からの卒業が可能に成ると、釈尊は示唆をしています。

(3)コノ世は、自分の努力次第で、苦悩が終わる世界だ。

人間の祈願とは、
・ 努力をしないで、夢を叶えたい。
・ 他人を押し退けても、無理な事でも、自分の欲しいものを手に入れたい。 
こういう正体が有ります。

人食い鬼神も、何百年間も人間から毎日、このような祈願を聞かされ続けているわけです。
鬼神にとっては、人間が輪廻を卒業するなど、鼻で笑いたいことであるのが、この項からも分かります。
釈尊にしても、餓死寸前を女性スジャータに命を助けられるまで、死ぬほどの努力をした御方です。

猛烈な努力をすることで、人は今の苦悩を乗り越えることが出来る」
釈尊が、このように鬼神に返答をしています。
コノ世に生まれた人は、努力が必須条件だということです。

(4)正しい真理への知恵を知る縁が有る人には、すべての卒業が可能である。

闇雲(やみくも)にただ努力しても、コノ世はダメなのです。
・ 正しい方向性を知って、努力することが大切です。
間違った方向には、いくら努力してもダメなのです

間違った信仰では、先祖を供養することも出来ていません。
努力しても、正しい知識との縁の有無で、今生の運命が変わるのが人間なのです。

今の自分の努力の方向性は、これで大丈夫か?
これを常に思いながら努力する人は、大丈夫です。
そのためには、釈尊は「知恵を知る努力」が大切であると指摘しています。

人間は、いつまでも学ぼうとする姿勢が必要であり、中道という冷静な視点で、正しい知恵はどれか?
静観していることが大切なのです。

このような記事を読むことも、自分のための中道の知恵を見い出すことに繋がるでしょう。
人間に対して懐疑的な人食い鬼神からの、釈尊への問答が続きます。 
(続く)


生かして頂いて 有り難う御座います

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478 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (WW)
2019-02-16 11:41:34
本日もありがとうございます。今日も祓い体操で日本に感謝を捧げます。
Unknown (Unknown)
2019-02-16 11:42:40
自分の方向性は間違っていないと思うのです。
でも、まだまだ努力が足りないです。
そう思うってことはまだまだ足りないんだと思います。
がんばります。
有り難う御座います。
どうやって (Unknown)
2019-02-16 11:53:16
正しい努力の方法をこのブログで知って、実際に日々の中で続けられる人はどのくらいいるのでしょうか。今日も神棚のお水の交換とご先祖様にお線香を捧げる事ができて良かったです。先ほど御嶽山の見える道を通ってきましたが、今日は雲に隠れてました。見えなくても関係ない!と、しっかり感謝を捧げてきました。リーマンさん、今日も休憩しながら頑張って下さいね。いつもありがとうございます。
Unknown (Unknown)
2019-02-16 11:57:26
お釈迦様の穏やかな「わが友よ…」でないけれど、鬼神のような疑心暗鬼を囁く中にいる物に「友よ」ともう呼んでる所はあります。友というより相棒がしっくりくるくらい。
子供の時から「神様は私に悪人になって欲しいのだろうか」と問うほどの大小含めての試しの多さ。

>>「とてもじゃないが人間が輪廻を卒業することなど無理だと思っている様子」
仰るとおりだろうなと思います。
最近は諦め入って、来世も仲良くやろうな、来世はもうちょっとお手柔らかに。相棒かパパりんという気持ちになってきました.来世は又、相棒のタイプもリセットされてチェンジするんでしょうけど。

だけど鬼神さんに試されたらストレスマックス行かされるでしょうから現代では各種相談機関頼るのはありと思います。厚生労働省からPTSDの案内やらもでてるから、鬼神に好かれてるなと思う人は医療機関や法律の相談先も確保はしておくのが学びかもしれませんね。

Unknown (11yo)
2019-02-16 11:58:06
間違った方向では無く、努力を惜しまずします。 中道を意識しながら。
Unknown (パニーニ)
2019-02-16 11:58:50
リーマンさん、こんにちは~。
私は努力が好きだった子供だったけれど、成果が何もなかったから努力しないで成果が望めるスピにはまったんだと思います~。
今思えば笑える話ですが、月に財布をかざすとお金が溜まるとか、どこどこの神社へ行くと運が上がるとか(願いはかけなかったけれど)、何とかエネルギーを遠隔して貰えたら金運があがるとか。いやー努力しないで成功を望む事ばかりですね~スピは。笑。
しかし、他をどけてまで・・・は今までしなかったな。人を落としてまではしなかったなぁ。
「悪いことの方が役立つ」と見た目にはそうなっている事が多いですからね。でも神様は良い人にはチャンスを与えるんですよね。それがこの世の不幸でも。私が一番最初に勤めた会社の経営陣は人は良いのだけれど、他に勤めたことがない2代目でしたので、上から目線で浪費ぐせがありました。
もちろん、数年後潰れましたが、経営陣の方々は良い人なので会社が潰れて、40代、50代から務めるという下から目線の経験が出来たんですよね。良い人だから、会社が潰れた。そうじゃなくて、大成功の会社経営者でも愛人で家族を悲しませ、土地買収でも人の損をさせ、従業員んもお金で泣かせ、でもすごく成功されている・・・・・その会社は潰れません。(笑)
そしてその人の事を恨むと逆にその人には返らないからずっと繁栄。世にいう「憎まれっ子世に憚る」です。でも神的には、あの世で10倍返しだよっていう。 人はあんな悪人が御金持ちなんて!というけれど、神的には基本、生きていたらええんやで~っていう。
こういう法則を若い時に知りたかったです。
若い伊勢白山道登山者さん~お得~頑張って~。
占いやスピから抜けてね~。
本日もありがとうございます。
Unknown (外宮が大好き!)
2019-02-16 11:59:29
今週もありがとうございました^ ^
Unknown (Unknown)
2019-02-16 12:01:15
 すこしでも多く、「善の磁気」をまわりに置いてのちに逝けるよう、感謝の暮らしに努めます。(同時に反省の暮らしと。)
Unknown (Unknown)
2019-02-16 12:02:08
善なる世界を信じても、信じることを許してもらえない時は、正しく信じていないと思い、やり直すことを迫られていると思うことしか、やり直させてもらえないのでしょうか。家のことをやっていて、左腕を切り落とされる映像を見せられて、眠る時に前向きに生きなければと思えば、いやらしい!と吐き捨てる声を聞かされます。内在神の思いであれば、麻紐巻いていても見せられるし聞かされるのですよね。内在神の思いを叶えるには、身体が切り落とされないとかないませんか。大切にすることも守ることも許されないのは、正しく信じていないからですか。目の前にある中で許されるものは決まっているから、それを選んで進むしかないけど、正しく信仰していれば進まない方向で、間違えているから終わらないのでしょうか?昇華させて下さい。
Unknown (東海道53の次)
2019-02-16 12:03:02
伊勢白山道リーマンさん、本日も記事の更新ありがとう御座います。
伊勢白ペディアに写真を投稿させて頂きました。2011年3月16日の外宮鳥居前の写真です。

2011年3月11日東日本大震災で多くの方々が亡くなりました。
私自身、関東に住んでいますので地震の揺れはすごかったです。出勤前でしたので家が無事であることは確認できましたが、自動車での移動はたいへんでした。地震発生から1週間たってもガソリンスタンドには自動車が並んでいて道は渋滞していました。
3・11後、未熟な私になにか出来ないか考えた中で、14日~16日がたまたま休みでしたので神宮を参拝しようと決意しました。
妻とわんこたちは3・11前から運が良く名古屋の実家にいましたので、私一人で14日の夜、夜行バスに乗り大自然に感謝を捧げる為に伊勢へ行きました。(自家用車の移動は余震の事も考えてやめました)
その時のリーマンさんの記事は、今は消されて見られませんが、14日は「このような時に、3月15日~17日まで出張中に成りました1」15日は更新せず、16日は「主張中ですが2」でした。
このような時にでもいつもと変わらず、記事更新して頂けて有難かったです。しかも3.11後の3月の記事は前向きな気持ちにさせて頂く記事が多かったです。

3月15日、外宮→内宮→伊雑宮を感謝一本道で参拝させて頂きました。
内宮での御垣内参拝では、私の前に東北から来ていた団体様がいました。
皆、思うところは一緒なのかなと思いました。
22時31分ごろ、震源地が静岡で震度6の地震がありました。地震は広範囲で確認され伊勢でも震度1ではありましたが揺れました。
体感では震度1ではなく4ぐらいの揺れに感じて揺れに敏感になっていました。ストレスなのか眠りは浅かったです。

16日の朝、写真を外宮鳥居前で1枚撮らせて頂きました。http://isehakupedia.hatenadiary.jp/entry/2019/02/08/093740#11
大自然へむけた「生かして頂いてありがとう御座います」を意識した参拝は初めてで、この日の事を忘れないために撮りました。
リーマンさんもこの時に参拝していたことをあとで知り、ニアミスしたかもしれないと勝手に思っていた覚えが今はあります。

あの頃を思い出せば少しずつ環境は元に戻って来ていると思いますが、平成が終わっても、新しい時代でも3・11を忘れないでいたいと思い、よくあるアングルの写真ではありますが皆さんで見て頂けると嬉しいです。

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