ゆめこが虫を撮る

虫が恐怖でしかなかった私が今や〈虫の虜〉に!
神奈川県立「座間谷戸山公園」に生息する野草や虫、野鳥を紹介いたします。

● オオスズメバチの最後に涙した私 ・ スズメバチ科

2019-11-26 |     ハチ、ネジレバネ
〈 オオスズメバチ 〉

昨日の午後、雨が上がったので、ボランティア作業の確認がありフイールドに行った。
カメラを持った人の姿もなく、虫を探すでもなく歩いていたら
横の草むらにオオスズメバチが見えた!

よく見ると寿命が来てか、息も絶々で腹部も口も苦しそうに小刻みに動いている。
可哀想になって手に乗せた!
「今までよく頑張って来たね!」と声をかけた。
オオスズメバチとして生まれた以上は昆虫やクモたちの頂点に立ち、
人間をも脅威にせしめたに違いない。

しかしスズメバチとして、昆虫を団子にして持ち帰り、口でちぎって幼虫の一匹ずつに
与えたり、自然界では人間にとって多くの害虫の駆除をしてくれたりと
立派な仕事をしたともいえるでしょう!

だんだん呼吸も出来なくなって体も動きが少なくなってきました。
最後にと、草露を口に含ませたら、私には喜んで飲んでくれたように思われました。
・・・そして、出会ってから20分後に永遠の眠りにつきました。

今や、虫になった私、仲間を失ったような悲しさでいっぱいになり、
涙してグスグスしながら・・・草の上に乗せ葉っぱをかけてその場を去りました。

☆ オオスズメバチ、最後の20分間の姿です
















最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
優しい虫目線に感激 (pastel24s)
2019-11-27 18:56:00
オオスズメバチの最期を看取られたご様子
貴の、優しい虫目線が伝わってきました。
触角の一本欠けも、頑張った証しなのですね。
小生も何度か最期らしきを見かけたことがありますが、食あたり程度に思い
通り過ぎました。 なかなか、ここまでは です・・・
20分間の想いの詰まった写真とその添文に、思わずコメさせて頂きました。
葉の下で、安らかに眠りについたことでしょう。
pastel24sさんへ (ゆめこ)
2019-11-28 00:24:40
コメントありがとうございます。

オオスズメバチとしての使命を全うして、今、命を終える・・・どうしょうもない事と思いながらも手の中で最後を看取ることが出来て良かったと思います。

pastel24sさんが気が付かれたことですが片方の触角は既に失われていました。
小さな頭を撫でてやりました。
まっすぐにこちらを見る目は何かを語っているような・・・あるはずないことを考えてしまいました。

共感された方が多かったのには驚きましたが、私はとても嬉しかったです。
コメントをいただいたと知った瞬間にも、また思い出して泣けてしまいました。
もう、何度も泣けています。

前回のコメントもありがとうございました。
春になりましたら、当フイールドにお出かけくださいませ!
今年は3年ぶりにソウシチョウが入園しています。一昨日は10羽ほどの群れでした。

どうぞ、またお話をお聞かせください。
Re2 (pastel24s)
2019-11-28 07:58:08
再コメにて失礼します

> 何かを語っているような・・・

手の温かみの中で、最後の力を振り絞り、動かした口吻から
小生には あ・り・が・と・う の5文字が聞こえてきましたよ
それも、はっきりとした声で・・・・

REコメは不用です。
Unknown (通りすがり)
2019-12-08 16:39:06
今日、神社のトイレ巡りで「ヨモギエダシャク」と思える我を見つけました。
鱗粉は飛び、種同定など出来ない状態で、床に倒れてました。
そっと手に乗せると、まだ生きている。
トイレでは可愛そうなので、ハルノゲシの根際に止まらせて帰ってきました。

マクロの視線で自然を見ていると、人の一生の時間軸が一年単位で巡っているように感じてしまいます。
虫達は加速度を持って生命し、
自分はその速度に追いつけず圧倒されてしまう。

転節で見る虫達の最期は、次への始まりだと何時も命じています。

通りすがり、、
同じ公園を30年以上観察しているので、、

セミが鳴けば、、
「へ、、、お前の母親の鳴き声を俺は知ってるぞ!」と、
セミに伝えています。

最期を看取ったオオスズメバチのオスの為に、
来年、同じような場所を通った時に、同じように飛んでいるオオスズメに言ってやってください。

「お前のオトーサンの最期を確りと看取って上げたよ。」

奴ら、、人の言葉など信じないので「襲われない」程度に近づいて。。
pasteruさんへ (ゆめこ)
2019-12-09 15:10:15
再コメ、ありがとうございました。
うっかり、開していませんでした。
ごめんなさい!

pasteruさんのコメント、嬉しいです!
オオスズメバチの5文字の言葉は大きな眼と口が語ってくれていました。

私が伝えたかった言葉に対し(ありがとう、一生懸命生きてきたけど、もう、生きてはいけない季節、寿命なんだ!)と。
通りすがりさんへ (ゆめこ)
2019-12-09 23:32:00
コメント、ありがとうございました。

私と同じく、通りすがりさんはヨモギエダシャクの最後を看取ったのですね!
トイレの床に・・・心無い人は今、生きていようがいまいが更に踏みつけてしまうことでしょう!
このヨモギエダシャクも手に乗せていただき、その温もりを感じてどんなに嬉しかったことでしょう。
そして、大好きな葉っぱの匂いを感じながら・・・。

おっしゃる通り、虫たちの最後は次への始まりですね!
小さな小さな虫でも、この世に子孫を残し命を全うします。
卵で残された虫達は、それぞれの形で成虫になりまた親となり子を残す。
その生き方は称賛に値します。

同じ公園で30年の観察と撮影ですね!
素晴らしいことです。
セミに語り掛けた言葉、とてもユーモラスですね!
はい、私も来年会うことが出来るオオスズメたちに、楽しく語り掛けてあげたいと思います。

私は、撮影の時には虫に語り掛けます。
「こっち向いて、可愛く撮って上げるから」とか「きれいに撮って上げるから」など。

高齢故、あと何年続けられるか知れませんが自然との触れ合いを楽しみたいと思います。
また、楽しいお話をお聞かせ下さいませ!



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。