働き方改革関連法ノート

労働政策審議会(厚生労働大臣諮問機関)や厚生労働省労働基準局などが開催する検討会の資料・議事録に関する雑記帳

小池百合子知事と新規感染者数と東京都知事選挙

2020年07月04日 | ブログ管理者ノート
報道によると、東京都の小池百合子知事が昨日(2020年6月3日)、都庁で定例会見を開き、前日2日に100人を超えた新型コロナの新規感染者が(昨日は)124人にのぼったと発表。

小池百合子都知事は「感染拡大要警戒」のパネルを掲げ、夜の街などの3密を避けることを呼びかけ、「感染拡大防止策に利用者の側もご協力いただきたい」と求めただけで、小池百合子知事は昨日も決断することはなかった。

小池都知事の座右の銘「そなえよつねに」
東京都都知事・小池ゆりこオフィシャルサイト(公式ホームページ)に公開されたプロフィールには次のように記載された箇所がある。

小学1年生から中学3年生までガールスカウトで活動。ガールスカウトのモットーである「そなえよつねに」は今でも私の座右の銘です。自ら考えてあらゆることに対応することを訓練されたと思います。

今回の新型コロナ感染対策についても東京都知事として、あらゆることに対応するため常に備えているのだろうか。深刻なケースも想定して、その場合はどのような決断をするか、備えていたのだろうか。

死者数が増えていないから大丈夫なのか?
今週、東京都内で100人以上の新規感染者が初めて出たと報じられた日にNews Picksで原田洸氏(総合内科医・医学博士)は次のようにコメントした。

本日感染が確認された人が実際に感染したのは7日〜10日ほど前の場合が多いと考えられ、その時の流行を反映した数字だと解釈するべきでしょう。ただ最近1~2週間の増加トレンドを考慮すると、現在の市中感染のリスクは更に増えていると考えるのが妥当だと思います。自粛要請などの対策を行ったとしてもその効果が反映されるのは1~2週間後になってしまいます。最近は若年者の感染例が多いですが感染が蔓延すれば基礎疾患のある方や高齢者の感染、院内感染も自ずと増えてきます。重症者、死亡者をなるべく出さないようにし、医療体制を維持するための対策が必要です。

総合内科医の原田洸氏は、このようにコメントした後、次のコメントも追記している。

「死亡者数は増えていないから気にする必要はない」という意見があります。診断されてからすぐに死亡するというケースはまれで、重症化する場合には1~2週間ほどかけて人工呼吸器を要するほど悪化し亡くなる、という経過が典型的です。4月の第1波の時にも、新規感染者のピークが4/10~17(4月10日~17日)頃にあるのに対して死亡者数のピークが4/21~5/2(4月21日~5月2日)頃にあることからも、理解頂きやすいと思います。重症者の数や死亡者数は遅れて波がくるということは理解しておく必要があります。

心臓に人口弁を装着した家族のこと
私の家族の中に心臓に人工弁を装着している者がいる。弁に菌が付着すると心臓を一度止めて人口弁を取り替える手術を受ける必要がある。心臓を止めるというのは、やはりリスクが高い。だから普段から私が風邪やインフルになって家族にうつさないように手洗いなどは徹底している。

そのためにはアルコール消毒液など必需品だが、今は近くの店でも十分販売しているので安心している。ただ、これ以上、新型コロナ感染者が増加し、医療機関が新型コロナばかりに対応して、私の家族など後回しにされないか危惧している。なお、人工弁を装着している家族は心内膜炎・敗血症にかかり、その時、肺炎にもなっている。さらに、現在は肺マック症。感染すると重症になり死ぬリスクは高い。

小池百合子氏と私とで共通する点は阪神間で育ち、現在、東京都内に住んでいるということしかない。東京都知事選挙期間中なので各候補の個人的な攻撃は避けたいが、個人的には新型コロナの第2波の懸念などを理由に来年(2021年)の東京五輪開催には反対。だが、小池百合子都知事だけが来年の東京五輪開催を標榜している。新型コロナ第1波の時の失敗を第2波で繰り返さないように専門家の声に耳を傾けて東京五輪中止を決断すべき。

その前に、最も重要なことは昨日(7月3日)の会見だ。小池百合子都知事は未だ収束していなかった新型コロナ第1波を抑えるために決断して、強いメッセージと具体的な対応策を会見で表明すべきであった。まさか、東京都知事選挙が7月5日(投票日)にあるため決断を控えたというのではなかろうか。それでは3月の3連休前に決断しないでメッセージの発信が遅れた大きな失敗を繰り返すことになる。


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