僕はこんな年齢になってから、障がい者としてオープン就活しているわけだが、

本当にいろんな人にお世話になっている。

病院のカウンセラー、仲立ちをしてくれた障害者就業支援の方や

公営の障がい者職業センターの方々

そして 障害者職業カウンセラー の方々だ。

簡単に言うと......

独立行政法人の職員で、準公務員と言った感じだと思う。

僕がお世話になったその方々は、若い人が多かった。

そして真面目で、勉強熱心。若いのに自分が何をやっていくべきかと言う意志をしっかり持って居られる。

「カウンセラー」と言う言葉からは、メンタル的なケアを想像しがちだが。

その仕事は「障がい者の就職による社会復帰と職場定着」のサポートで、すごく現実的だ。

就職のための計画作りから始まり、就活面接での同席サポート、就職後の定着支援までも含まれる。

障害のある方の中にも自分勝手な人は居るし、苦労したんだから雇われて当然だと言う考えの人もいる。

会社との間に、問題が起きることも現実には多いようで、仲裁に入ることも有るそうだ。

板挟みの苦労が多い割には、世間に注目されることも少なく、

 

派手な実績表彰パーティーも無いし、給料も普通の公務員と変わらないようだ。
 

俗にいう「花形職業」とは言えないかもしれない。

でも、高価な時計や高級車、高い学費の私立学校では得られない......

すごく大切で得難いものを、彼らは得ようとしているように思う。

それは、自分の子供達や、後継者、大事にしたい人に何かを伝える時に価値を持つ

「決してお金では買えないかけがえの無いもの」

ではないだろうか?

 



「雨ニモマケズ」 宮沢賢治

 

雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだをもち

慾はなく

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしはなりたい......

 


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