イタリアとスペインの感染爆発は、欧州CLのアタランタ対バレンシア戦がきっかけとなった。

 イタリアとスペインが武漢ウィルスの感染爆発で苦しんでいる。
そのきっかけとなったのが、サッカーのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の試合だった考えられているようだ(こちら)。

 2月19日、ミラノで決勝トーナメント1回戦のアタランタ対バレンシア戦が行われていた。
ミラノのサン・シーロで行われた一戦にはアタランタのホームタウンであるベルガモから人口の3分の1にあたる約4万人が詰めかけていた。その後、ベルガモやミラノが位置するロンバルディア州で大規模な感染が発生。またスペインではバレンシア一大流行地となり、35%にあたる選手の感染が確認されていた。

 ベルガモとスペインのバレンシアからファンがミラノに駆け付け、ミラノの人も観戦しただろう。
それが、全部で4万人。 
そこに何人の感染源がいたのかわからないが、多くの人を感染させ、その感染者がベルガモとバレンシアに戻り、ミラノの生活に戻り、それぞれの場所で、多くの人を感染させた。
ベルガモは、ミラノの北西すぐ。

イタリアの感染初期の経緯は、
1月末に武漢からの中国人観光客2人がイタリア旅行中に発症したのが最初。 周囲への感染はないとされた。
2月21日、ミラノ南東60キロにあるコドニョ出身のイタリア人男性が新型ウイルス陽性と診断された。
それから1週間以内に888人の感染が確認された。
病院の看護師は「最初の症例が確認される少なくとも1週間前から、肺炎の症例が異常に増えていた。こうした患者は治療を受けて帰宅している」と語った。

時系列では、2/19の試合後の2/21に最初のイタリア人感染者が発見されたが、2/14ぐらいから肺炎の症例が異常に増えていたとのこと。

ということは、ミラノ近辺で感染者が増えていて、多くの人が密集し、大声で叫びウィルスをまき散らすサッカーの試合がある状況で、爆発的に感染が広まったということ。
まだ感染初期にあった北イタリアで、このサッカーの試合が決定的な役割を果たしたんだろう。
そして、スペインのバレンシアへも移動、スペイン全土に広がった。

ということで、サッカーの試合は、感染爆発を起こしかねない極めて危険なイベントだ。

Jリーグは25日、J1リーグ戦の再開日を5月9日に先延ばしすることで合意した。J2は5月2日、J3は4月25日に再開予定。

正直、少なくとも夏まで延期すべきだと思うけどね。
日本のウィルス対策は、感染爆発を防ぎながら、徐々に感染者を増やしていく戦略だ(それが出来ればベスト)。 当分、感染爆発寸前の状態が続くと思う。
ビッグイベントが感染爆発のトリガーを引く。 サッカーがそれをやったらダメ。
イタリアとスペインがそれを示した。 わかっていて同じミスを犯すことは許されない。

プロ野球は、阪神の藤浪ら3選手のコロナウイルス感染が報じられた。
公式戦開幕は早くても4月下旬まで延期されることが濃厚だったが、もっと延期されるだろうな。

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