(ダイヤモンド・プリンセス号の杜撰な感染管理) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

新型コロナウイルスへの集団感染がみられているダイヤモンド・プリンセス号に、感染症の専門家である岩田健太郎氏が訪れたところ、その感染管理はきわめて杜撰なものであったらしい。

 

 

岩田氏の動画はこちら。

 

 

※2020年2月20日現在、上の動画は削除されている。他サイトでは閲覧可能(こちら)。

 

また、彼のインタビュー記事がこちら。

 

記事:

ダイヤモンド・プリンセス号に乗船した感染症専門医 「感染しても不思議じゃない悲惨な状況」

 

 

こういったことは、たとえ専門家とはいっても、一人の意見を全て鵜呑みにするのは往々にして危険だとは思う。

しかし、一専門家にここまで言わせるというのは、よほど杜撰な管理だったのだろう。

感染区域と非感染区域の区別がしっかりなされておらず、アフリカよりもひどい状況だったとのこと。

今回のような不測の事態に対応してくれている厚労省はありがたい限りなのだけれど、感染管理について独善的になっているとしたらそれはまずい。

専門家の意見を決して軽視することなく、取り入れるべきところは積極的に取り入れ、無理なところはその理由を説明し、今からでも万全の感染対策を立ててほしいものである。

 

 

本日より、ダイヤモンド・プリンセス号からの下船が開始された。

検査で陰性だった人が、2週間症状が出なかった場合に、安全だとして下船許可がおりたものと思われる。

しかし、それが安全なのは、船内の感染区域が完全に隔離できていた場合の話。

そうでなかった場合、後から感染している可能性は十分にありうる。

下船した方や、ダイヤモンド・プリンセス号で救護その他にあたった方は、本当にお疲れ様で、今は休養いただくとともに、現在岩田氏がしているのと同じように、もうしばらく(おそらくは2週間?)自己隔離をして、他との接触を避けるようにしていただけたらと思う。

また、まだ乗船中の方は今回のことで不安が増してしまったことと胸が痛むが、まずは慌てることなくこれまでの感染予防をしっかり継続していただくのが最善策ではないかと思う。

 

 

 

 

 

―追記(2020/02/20)―

 

同じく感染症の専門家であり、これまでダイヤモンド・プリンセス号の対応にあたってきたようである高山義浩氏のFacebook記事をここにリンクしておきたい。

 

高山義浩氏のFacebook記事はこちら

 

岩田健太郎氏とは異なる立場からの専門家の意見がわかる。

いずれにしても、これを機に専門家の間でも、行政の間でも、私たち国民の間でも議論が進むことが望まれる。

 

 


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