傷だらけの天使(TVドラマ)日本テレビ系 1974年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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全26話 1974年10月5日 - 1975年3月29日(土曜 22:00~)

感想
若い頃、けっこうお気に入りで毎週観ていた。
何かデタラメばかりで、ストーリーが破綻しているものが多いが、一本気で途中から損得抜きで突っ走ってしまう修に、いつの間にか同化してしまった。
以前BS12で、このうちの5話が再放送されており、録画していた。
第一話で子役時代の坂上忍が出ているのが「ウケル~」
全話レビューしているサイトがこちらにある。

運営人はけっこうコワモテ。

キャスト
木暮修(こぐれ おさむ)     - 萩原健一 
乾亨(いぬい あきら)       - 水谷豊
綾部貴子(あやべ たかこ)  - 岸田今日子 綾部情報社 社長
辰巳五郎(たつみ ごろう)  - 岸田森   ナンバー2

浅川京子             - ホーン・ユキ 事務員
海津警部(西村晃) 1、7、26話に出演
松下刑事( 船戸順) 1、6、13話に出演


この挿入曲もシブい


第一話  宝石泥棒に子守唄を  脚本:柴英三郎  監督:深作欣二
ゲスト 真屋順子(母親)、坂上忍(少年)、金子信夫(組織のボス)
探偵事務所「綾部情報社」調査員の小暮修と乾亨。

社長綾部貴子の命令で宝石店に押しかけ数億円分の宝石を奪う。

真の目的は盗品の宝石を売りさばく組織の炙り出し。
逃げる途中で子供にぶつかりケガをさせてしまった修は、それを気に病む。


子供の家まで行きオモチャを与える修。その母親は上司に逆らえず自宅アパートで不倫していた。子供を不憫に思う修。
エサに釣られた組織に捕まるが、何とか逃げ出す修。
母親と子供が刑事を装った者に拉致されて逆上した修は、亨を連れて組織のアジトに殴り込む。

だがそこには警察も来ており、組織の者も一網打尽。
警察と貴子は裏で繋がっており、修の罪もなかった事に。
報酬の30万を、ケガした子供の家に置いて立ち去る修。


第二話 悪女にトラック一杯の幸せを  

脚本:永原秀一 監督:恩地日出夫  ゲスト 緑魔子
綾部からの仕事を請ける修。女の交際相手のフリをして、絡んでいる男を追い払う役。女は柴田ケイ子(緑魔子)。

だが絡んで来た男は大人数。逃げるケイ子。
辰巳が助けに入り車で逃げる修だが、途中でケイ子を拾う。
銀食器のディナーセットを200ケース奪った。

1セット50万で一億。輸入元は中興商事。トラックごと盗んだ。
だが中興商事自身、その輸入時ステンレス食器と言って入管しており脱税行為。罪に問われるから輸入元も黙る。
修が亨に指示してトラック乗り換え、中興商事にネジ込みに行く修とケイ子。だが相手にしてもらえない。
食器を質屋に入れて3万手に入れ当面しのぐ。

修、ケイ子、亨三人でベッドに寝る生活。


逃げて男の元に走るケイ子。実は兄と組んでの仕事だった。

修を助けたいケイ子だが、修は元々身代わりだ、と冷たい兄。
トラックの行方を巡ってこじれる兄とケイ子。

兄の持った銃が周り回ってケイ子の手に。
そして勢いで撃ってしまうケイ子。兄は絶命。警察に走るケイ子。
食器を団地に持ち込んでタタキ売りをしようとする修たち。

だが警戒して誰も手を出さない。
修が「1セット五千円!」と言った時、辰巳が現れて全部買占め。

第三話 ヌードダンサーに愛の炎を  

脚本:市川森一 監督:深作欣二  ゲスト 中山麻理、室田日出男
財閥令嬢の身で看板ダンサーをしている有明マリ(中山麻理)を実家へ連れ戻す仕事を請け、ストリップ劇場に住み込む修と亨。
マリの連れの忠さん(室田日出男)は病気でヒモ状態だが、忠さんに惚れているマリは今の生活に満足。


進展がないのに腹を立てた辰巳は、修にマリを寝取れと言うが、忠さんに憧れてしまう修。
自分の組を潰した相手との決着をつけるため、殴り込みをかける忠さん。加勢すると言って共に付いて行った修だが、腰がひけて逃げ出す。
一方辰巳は別の暴力団にマリの写真を売りつけようとしたが、修がそれをブチ壊す。
忠さんの死を知ったマリが修に、どこか遠くに行こうと誘う。
だが翌日、マリは姿を消していた。同じような事を言われていた亨。
後に綾部から、マリが実家に戻った事を聞かされる修と亨。
ストリップ劇場に足を運ぶ修と享。
使用曲:キャンディーズ「危ない土曜日」、リンリンランラン「恋のインディアン人形」、ぴんから兄弟「女のみち」、殿さまキングス「なみだの操」

第四話 港町に男涙のブルースを 

脚本:大野靖子 監督:神代辰巳
ゲスト 池部良、荒砂ゆき、田島義文、二見忠男
ひょんな事からヌードスタジオ「かじ」のオーナー梶俊介(池部良)とその愛人あけみ(荒砂ゆき)と親しくなる修。

 

修は辰巳から麻薬取引の調査を依頼されていた。
梶の情報でエビのパックに麻薬を詰めて、上陸前に海で引き渡すという取引きを知る修。裏で仕切っているのが中興水産の柳田。
出入りになった時のためにと、戦時中の手榴弾を修に渡す梶。
試しに川原でピンを抜いて投げると爆発(本物!)
だがその後渡されたものはニセ物だった。
取引きの現場を押さえようとした修が襲われそうになった時、梶が助っ人に来る。
梶は戦時中従軍カメラマンで、柳田はその部隊の上官だったが、米軍の攻撃を受けた時、柳田が一人ボートで逃げた。
辛くも助かった梶だが、3年前密輸に柳田が絡んでいる事を知った。
その時、ボートで来た柳田が銃撃。撃たれる梶だが、ボートに乗り移り、刀で柳田を刺し殺す。
修の腕の中で息絶える梶。

第五話 殺人者に怒りの雷光を  

脚本:市川森一    監督:工藤栄一  ゲスト 加藤嘉 檜よしえ
夜な夜な飲み歩いている修。薬局にあった女性のパネル広告・ゴキブリ死ね死ね を持ち帰って抱きしめたりキスしたりと入れ込む。


パネル広告の女とヤルために仕事をもらいに来た修だが、仲間が毒殺される話にみなビビっている。
麻薬ルート絡みで千羽矢(ちはや)組に殴り込みをかける修たちだが、その勘違いを辰巳が収める。
また仲間が殺され、亨が錯乱して修を刺し、ブタ箱に。
その間に、半年前事務所へ調査依頼に来た看護婦・平岡タエ子が、自分自身の秘密を調べさせた上で、口止めを念押しして行った。
その過去に関わる男性が一ケ月前に不審死しており、今回事件との関わりが濃厚。
綾部の指示で、死なない程度の毒を飲まされて病院送りになった修。
その晩平岡タエ子に殺されそうになる修だが、辛くも助かる。
翌朝笑いながら車を走らせるタエ子だが、トラックと衝突して即死。
新聞記事でその事を知る修たち。