クラシック・コンサート鑑賞(セントラル愛知交響楽団)12/2公演 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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先日トロンボーン・コンサートを聴きに行った際、フル・オーケストラの生演奏がワンコインで聴けると知り、チケット販売当日に購入した。

コチラ
セントラル愛知交響楽団。常任指揮者は古谷誠一氏。
この楽団は「@FM」の毎週土曜朝「おは・クラ・サタデー」という番組で演奏を聴かせてくれてお馴染み。中堅どころとして高評価の楽団。

そして演奏当日。カミさんの手間を省くため夕食は「ほっかほっか弁当」で早めに済ませ、例によってチャリで「いざ出陣!」
開場17:30、開演18:30なので18時着で行ったら、市民会館はもうそこそこの賑わい。
まず手をアルコール消毒し、チケット半券は自分でモギって箱へ。

その後パンフレットをもらい、席に案内される。

コロナ対策として順当なところ。
前から12列目の正面やや左方(16、18番)に席を取った。
ステージではハープとティンパニの担当が調律作業。

ハープはすぐ終わったが、ティンパニのオッサンがいつまで経ってもドコドコやってて目障り(耳障り)だった。

定刻の18:30になり、楽団員が順に着席。拍手が穏やかに流れる。
そして指揮者の古谷誠一氏登場で拍手が高まる。
一礼の後、軽い調律のひとときを経て曲のスタート。



一部

1曲目
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲

事前の情報でこの曲はなく、当日パンフレットで知った。
オープニングにふさわしく雄大な音楽。

2曲目
チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形

1.小序曲 2.行進曲 3.金平糖の精の踊り 4.ロシアの踊り 

5.アラビアの踊り 6.中国の踊り 7.葦笛の踊り 8.花のワルツ
バレエ組曲として有名であり、数曲は聴き馴染みがある。

この日までに予習で何回か聴いた。
ステージ左手のアップライトピアノの様な形で茶色い楽器があり、何やろと思っていたが第3曲でキラキラした音色を出し、ハープとも相性がいい。帰って調べてみたら「チェレスタ」という楽器。


一部はここまでで、その後15分の休憩

二部
開始時に司会の様な人が袖に出て、この曲の聴きどころについて説明した。その楽章だけに出る楽器がある。

第二楽章ではイングリッシュ・ホルンとチューバ。

第三楽章ではトライアングル。

最終楽章ではシンバル(一発だけ)

ドヴォルザーク:交響曲第9番op.95 B.178「新世界より
この曲は若い頃カルロ・マリア・ジュリーニ指揮の一枚を買ってさんざん聴いており、かなりのお気に入り。
ジュリーニは、第一楽章の後半で彼独特の表現があり、これで絶対誰の指揮かが分かる。古谷氏は予想通り、通常の表現だった。
この曲は、テーマとなる旋律が何度も出て、最終楽章などは「これでもか」というぐらいだが、さすがナマ演奏の迫力は違う。
特にコントラバスのピチカート。

いくら優れた音響機器を使っても、ナマ音の低周波は出て来ない。

大きければいいというものではなく、身体で感じるもの。

アンコール曲
曲名のアナウンスはなく、静かな曲調で始まった。3、4分の小品。
一部ハンガリー舞曲(5番)の雰囲気があったので、帰ってYouTubeを漁った結果、判明。
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
5番の方が有名だから、聴衆はこちらの方が嬉しかっただろう。

ただ、ポピュラー過ぎるから 避けた?

感想
フル・オーケストラの生演奏はまともに聴いたことがなかったので、感動した。これがワンコインでは本当に申し訳ない。
ただ、コロナ対策のためか空調の音が大きくて、静かなパートでは半分ノイズに埋もれてしまった。この時期の制約として甘受すべきか。

楽団員は皆素晴らしいスキルだったが、ホルンだけはちょっとイマイチ。一発目の音出しでかすれたり、裏返る寸前だったり(ほんのたまにではあったが)
ホルンはマウスピースが小さく、トロンボーンなどと比べて格段に吹き難い。また音程も取りづらい。
難しい楽器だからこそ、ビシっと決めてもらったら、感動もひとしお。
頑張ってください。