Hi everyone!
お元気ですか?
今朝、母から電話があり、
「○○さんから晩ご飯に誘われてんけど、何着て行ったらエエと思う?」
母は今住んでいる町のことを、いつも「ホンマに田舎やから」と言います。
息子たちと初めて母の住むマンションを訪ねた時は、母の言葉を真に受けて、
「もうグランマは大阪ちゃうで。田舎らしいで」
と息子たちに伝えていました。
田舎というと、田園の広がるのどかな風景を思い描いていたのですが、実際に着いて長男がポツリ。
「田舎っていうより工業地帯やな」
確かに。マンションの裏には大きな工場があって、何本もの煙突から白い煙が上がっていました。
母のいう田舎とは、オシャレなお店やレストランがない、という意味だったんですね。母は84歳ですが、今でも美容やオシャレには人一倍気を遣います。だからオシャレしてお出掛けするのが大好き。
なので、どんな服で晩ご飯に行ったらいいかと聞かれて、
「そんな機会は滅多にないねんから、オシャレして行ったらエエんちゃう?」
「そやんな。いっこも着ていくとこないから、全然着いへん服ばっかりっていうのも辛いで」
お互いに未亡人歴が短い母と私は、太平洋を挟んで同じような寂しさに襲われているのでした。
「私もそうやで。ラスベガスは行くとこはいっぱいあるけど、ひとりじゃ行く機会もないし」
そこから話は、当然のようにおひとり様に発展。
私がおひとり様できない話をすると、
「ママもようせんねん。この間もスーパーのフードコートで食べようと思ってウロウロしてんけど、やっぱりよう座らんかったわ」
私はスタバとフードコートは平気だから、母は私より重症。
「ほんで結局何か買うて家で食べてん」
わかるわ〜、その気持ち。
「けどこれからひとりで人生を楽しく生きていくには、おひとり様できるようになるんがカギやと思う。そやから頑張ってできるようになろうと挑戦してるねん」
「そやな。家でひとりで食べてたら、めちゃくちゃ寂しなるモンな」
「ママもおひとり様できるように頑張り。私も頑張るから、一緒に頑張ろ」
思わぬところに同志がいました。
これって子供がいなかったり、いてもすでに巣立った後で未亡人になった人が通る道なのかも。
夫婦が最も2人ですることって、食事に行くことなんですよね、きっと。
自分が何か食べに行きたくなった時に、
「食べに行こ!」
と何にも考えずに、主人と出掛けていたでしょ。オシャレして出掛けたくなったら、当たり前のように主人を誘って行っていた。だから突然相棒がいなくなると、その穴をどう埋めればいいのか戸惑ってしまうんですよね、きっと。
母には友人や親戚、私の場合は息子たちもいるけれど、皆んなそれぞれの生活がありますからね。やっぱり人生のパートナーだった配偶者とは一線を画してる。
これはもうひとりの生活に慣れるしかないんですよね。
だからこそふと出掛けたくなったり、外食したくなった時におひとり様ができると、ずいぶん生活に張りが出るんじゃないかと思うのです。
誰かと一緒の時もあれば、誰もいなくてもひとりでもお出掛けできる。それができるようになると、大袈裟に聞こえるけど世界が広がるような気がします。
と言いつつ、私も第2歩目のハードルはなかなか高い…。
「ママ!今日、ちゃんとしたレストランでおひとり様してきたで!」
と早く報告できるようになりたいです。
「全然平気やったで!心配するほどのことはなかったわ。そやからママもできるて!」
と言ってあげたら、母も勇気が出るはず。
気がつけば、いつしかおひとり様が使命になってた。
母のためにも頑張ります。
目指せ、おひとり様!
では、お元気で。
Have a nice day!
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