お葬式以来の再会 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

今日は主人の従兄弟ハワードに会いにストリップへ。
なんせ主人のお葬式以来でしょ。
あの時はハワードもまだ抗ガン治療の真っ最中だったけど、すっかり昔のハワードに戻ってて安心しました。照れ

まずはザ・リンクホテル内のショー「ブロンクス・ワンダラーズ」を観に行きました。

ハワードがショーに行きたいというので、何がいいか考えてチョイスしたのがコレ。
残念なことにオズモンズの「ダニー&マリー」は、先週の土曜日が千秋楽だったんです。汗

以前に主人も一緒に「ヒューマンネイチャー」に連れて行ったらとても喜んだので、その系統のショーを調べて見つけたのが「ブロンクス・ワンダラーズ」。

ショーまで少し時間があったので、まずはプリムナードを歩きました。


今はここにもジップラインができているんですね〜。空に電線のように通っているのがソレ。
私も久しぶりに行ったら、いろいろと新しくなってて楽しかったです。

ハンバーガーの「In-N-Out」ができたとは聞いていたけど、ここだったのか〜、とか。


なんとハワードは、In-N-Out を食べたことがないらしい。びっくり

「オレゴンにないねん」

「けどバレーに住んでた時に食べへんかったん?」

「当時、近くにはなかったで」

びっくりびっくりびっくり

ハワードの父親サウルが義父の弟で、ハワードも主人と同じブルックリン生まれ。サウルが先にカリフォルニアのバレーに引越し、それで義父も一家を連れて移住したのです。

ハワードたちが住んでいたのはエンシノという街。主人が子供の頃にハワードの家に遊びに行くと、近所でアフリカ系一家の子供たちが遊んでいたとか。当時のエンシノは圧倒的に白人コミュニティだったので、主人もアフリカ系の子供たちが珍しかったらしい。

でこの子供たちというのが、実はジャクソン5だったとか。びっくりびっくりびっくり

主人の話を聞いていると、いつもアメリカ史を聞いているような気分やった。爆笑

主人の大学には、ロバート・ケネディもスピーチに来たというし、大学紛争の取材に若きトム・ブロコウが来ていたというし。

で、このブロンクス・ワンダラーズですが、ヒューマンネイチャーのロックバージョンといいますか…。


派手さはないけど、実力は十分。


ブロードウェイ「ジャージーボーイズ」にも関わっていたそうで、フォーシーズンズからビートルズなどバラエティに溢れて楽しめます。


リードシンガーが父親で、右のキーボードとドラマーが息子で、他は息子の同級生らしい。爆笑
父親は元々コロンビアレコードのプロデューサーだったのが、ソニーに買収されたのをきっかけに、自らグループを結成したという変わり種。

でキーボードの息子が歌った「ボヘミアンラプソディ」はまさに圧巻でした。ガーン


キーボードを弾きながら歌うんだからスゴイ!
総立ちのスタンディングオベーションでした。
拍手拍手拍手

ショーの後はプリムナードに戻ってディナー。


積もる話に花が咲いて、めちゃ楽しかった!


本の話をしていたら、

「僕が読むのはたいてい最高裁の判例」

そんなん本ちゃうがな。
笑い泣き笑い泣き笑い泣き

「けど、めちゃくちゃ面白いねんで」

と言って最近読んでる判例の話をし出したハワード。笑い泣き

けどね、私も変わりモンやから、思わず興味をそそられて聞き入りました。爆笑

ほんでね、さらに目を輝かせて続けますねん。

ハワード「婦人参政権を保障した憲法修正第19号は、禁酒法に女性が貢献したからという抱きかかえ条項やってんで」

何を隠そう私もこんな話大好きで。爆笑

私「Netflixで『Prohibition』観た?」

ハワード「観てない」

私「ケン・バーンズのドキュメンタリーやから、そもそもはPBSでやってたヤツやと思うけど」

Prohibitionというのは1920年に始まった禁酒法のことで、1933年まで続きました。

私がドキュメンタリーを観るまで知らなかったのは、この禁酒法は単なる法律ではなくて憲法の修正条項だったこと。びっくり

例えばアメリカ憲法で人権保障を規定した権利章典(Bill of Rights)は、憲法修正第1条から第10条なのです。

奴隷制を廃止したのは、第13条。
それと同じレベルで、憲法修正第18条はアルコールの製造販売を禁止したのでした。ガーン
なぜ単なる法律ではなくて憲法修正条項にしたかというと、かつて撤廃された修正条項はなかったから。アルコールを根絶するのが目標だったとか。ガーンガーン

でも結局1933年に、憲法修正第21条で第18条を撤廃したのですが、その理由というのが意外で。

それまでは、国歳入の3割から4割をアルコール税に頼っていたらしい。後は関税が主な歳入で、所得税というのは南北戦争などによって一時的に導入されたことはあっても、恒久的な税金ではなかったとか。

そこで禁酒法の導入によって失うアルコール税を補うために、所得税を恒久的に導入したのでした。

ところが1929年に世界大恐慌が起こり、経済が傾いてしまった。失業者が溢れたため所得税が激減してしまったのです。

反禁酒法を訴えるアクティビストや政治家も多くいたけれど、なかなか叶わなかった撤廃の実現。それが可能になったのは、大恐慌で国の歳入が激減したことが大きい、というのが私には初耳で。

この話をハワードにしたら、思わずまた目をキラキラさせてはった。爆笑

2人とも変わりモンやから気が合うんかも。

その後でチラッと2人でビデオポーカーしていた時、ふと主人が私たちの後ろで嬉しそうに見ているような気がしたんです。ラブラブ

きっと主人もハワードに会えて嬉しかったんだろうな。照れ

では、お元気で。

Have a nice day!

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