Hi everyone!
お元気ですか?
PROTESTS ACROSS U.S.: DAY 8
現在の全米の感染者数:184万3162人以上
全米の死者数:10万5895人以上
今朝、長男と電話で抗議デモの話になりました。
長男「これがただのバンドワゴンで終わってしまうのが心配」
要するに皆んな一時の潮流に乗っかっただけで、結果が出ないのではないか、と長男は心配しているのです。
私「でも私には、ただの抗議デモから大きなムーブメントになりつつあるように見える。ムーブメントから社会を変えていくのは、いつの時代でも若者パワーやねん」
長男「けどショービンかて第3級殺人罪やし」
私「今日、ミネソタ州司法長官が記者会見するらしいで。まずはショービンを第3級から第2級に上げて、他の3人も殺人補助罪で逮捕せなアカンと思う」
そしたら!
ショービンは第2級殺人罪、他3人も殺人補助罪で逮捕!!
すべてその通りに!!!!!
逮捕されても、裁判で有罪判決が出ないことには同じですが…。
とりあえずはホッとしました。
ちなみに…。
全然関係ないのですが…。
フロイドさん事件以来、ミネソタ州知事の記者会見を何度か見て…。
今日も州司法長官の記者会見を見て…。
私、右端の手話さんのファンになりました。
またミネソタ州人権庁は、ミネアポリス警察を公民権違反で調査に乗り出したとか。
NBCによると、ミネアポリス警察では2015年以降、首を拘束したために意識を失うケースが実に44回!
家からZOOMを使ってのスピーチ。昨日はバイデンがスーツ姿で星条旗を背景にスピーチ。きっとオバマは、バイデンが先にスピーチするのを待ってたんですよね。
ネクタイなしのカジュアルなイデタチは、おそらくバイデンよりも大統領らしく見えないように気を遣ったもの。
語り口も演説ではなくて、お茶の間で話を聞いているような感じ。
でもね。
久しぶりに国をひとつにまとめようとするリーダーのスピーチを聞いたような気がした。
オバマも若者のパワーに希望を見出したと。
「社会を変えるのは若者パワー。キング牧師も運動に参加した時は若かった。マルコムXも労働組合(のシザー・チャベス)も、スーザン・B・アンソニー(女性参政権)もLGBTも。どれも若者が引っ張ったんです」
私の感じ取っていた若者パワーは、ただの希望的観測ではなかったとお墨付きをもらったようで、嬉しかったです。
オバマはさらに突っ込み、
「1968年のようだという人がいるけれど、60年代のムーブメントとは何かが違う」
60年代の時よりもデモ参加者が多様な人種に渡っていると。
確かにすべての人種が参加しているように見える。
昨日書いた「White silence is violence」のコンセプトが、若者には浸透しているのでしょう。
警察署長や市長、多くの警官たちが抗議デモの若者たちと一緒にひざまずきました。
カマラ・ハリスやエリザベス・ウォーレンもデモに参加した。
先日、トランプが写真撮影の目的でホワイトハウスから教会まで歩いていくために、抗議デモの群衆に催涙ガスを撃ち込んだ一件は、今回のケント州立大学事件だったのかもしれない、とも思う。
当時、ニクソンがベトナムから中立だったカンボジアへと戦争を拡大したことに抗議して、学生たちは校内でデモを行いました。丸腰の学生たちに、州兵は実弾を発砲。4人が射殺されたのです。
それがきっかけで反戦デモは拡大し、多くの大学が閉鎖する羽目に。
詳しく知りたい方は、「ケント州立大学事件」をクリックしてね。日本語版は英語版にある写真が載ってないので英語版にリンクしましたが、左上の「文」をクリックすると日本語版が読めます。
あの時でも、「徴兵に反対するなどけしからん。自業自得だ」と学生を非難する大人はたくさんいました。
でも今回は、抗議デモを非難する人はいません。デモが拡大してすぐに、政治家は口を揃えて「抗議デモの若者と略奪グループは別もの」と言い、略奪グループは組織的な政治色の濃いグループだと。
要するに、略奪グループの本当の目的は略奪そのものではなくて、抗議デモを潰すこと。
暴力的かつ犯罪行為のデモである印象を与えることで「違法行為をするデモに意義はない」と思わせ、警察などの力で一掃させるのが目的だったわけです。
Black Lives Matterのデモを握り潰したいグループといえば、自ずから想像が付きます。
それで多くの政治家が、正当な抗議デモの群衆を擁護し応援した。そのおかげで若者たちは、お互いにサポートしながらデモを続けられたのです。
これはオレゴン州ポートランドの橋。
ある女性は、その組織的なサポート体制に感動していました。
「昨日は朝からずっと出ていたけれど、3食配ってくれて、バナナもくれて、ハンドサニタイザーもくれるし、マスクも配ってる。『そのままじゃ日焼けする』ってサンスクリーンを塗ってくれる人たちもいるの。ここには愛がいっぱいなんです」
マスク拒否派の多いアメリカで、ちゃんとマスクをしてデモする若者が思ったより多いはず、と納得しました。
コメントで「愛の連鎖を繋ぎたい」と書いてくださった方がいましたが、抗議デモの若者たちはまさに愛の連鎖で繋がれていたんですね。
警官にペッパースプレーをかけられると、
きっとそのために、何ガロンもの牛乳を用意しているんでしょうね。
そして朝が来ると、壁の落書きを消し、
「投票か抗議かの選択ではなく、両方しなくてはいけない。犯罪司法制度に関わっているのは、市長やローカルレベルの政治家。だから大統領選だけではなく、ローカルレベルの選挙も投票しなければいけないんだ」
と若者たちに呼びかけ、最後になんと!彼らに「サンキュー」と礼を言いました。
これが国民の心をひとつにする。
奇しくも昨日、数州で上院議員や下院議員の予備選がありました。アイオワ州では、10期も勤めた現職のスティーブ・キング下院議員が落選しました。
キング議員は人種偏見発言で物議を醸し出した人物。
またミズーリ州ファーガソンでは、初のアフリカ系女性市長が誕生。ファーガソンは、6年前に18歳のマイケル・ブラウンが警官に射殺された地。発砲した警官は大審判で不起訴となりました。
少しずつですが、国民の怒りが票に繋がっています。
この2人のサインが、Black Lives Matter(BML) 運動を的確に語っています。
「彼女の命は私の命より貴重やの?」
白人女性のはアフリカ系女性に向いた矢印で、
「私の命は彼女の命より貴重やの?」
アフリカ系の人はそれが市長であれ人気アンカーであれ、口を揃えてこう言います。
「次は僕の息子かもしれない。あるいは甥かもしれない、という恐怖を常に抱えている」
CNNの人気アンカー、ドン・レモンでさえ仕事から帰ると、今でも必ず母親に無事に帰ったと電話するらしい。疲れて電話せずに寝落ちすると、母親から心配してかかってくるのだそう。
何千人という抗議デモの行進を見て涙ぐむ女性。
若者パワーがアメリカを変える。
大統領選まであと5カ月。
アメリカ政治の地図が大きく変わる予感。
2020年はコロナのせいで失われた年になると思っていたけど、もしかしたら革命的な年になるかもしれない。
今日、CNNのウルフ・ブリッツァーが何気なく言ったひと言が胸に残りました。
「今、歴史の瞬間を生きています」
本当にそうなって欲しいと、心から願います。
#InThisTogether
#AloneTogether
#BlackLivesMatter
ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
今、皆んなで歴史の瞬間を生きているから。
お互いを助け合い、励まし合って生きていこうね。
今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。
では、お元気で。
Have a nice day!
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