5年前に当店と道路を挟んだ前に新築の家が建ち、そこへ越されてきた若夫婦が、

当店のカラオケに関する苦情をされてこられてからと言うもの、警察への通報、

市の環境公害課の立入調査といった経緯があり、騒ぎが収まったのは去年でした。


受忍が出来ない程の、騒音の実態被害はなかったとの証明が公になって以来は、

今日までの約一年間、当店と若夫婦の間の紛争は起こらずに平和が続きました。

とは言っても関係の修復は険しく、お互いにご挨拶すら交わせないままでした。


今年の6月に町内会長さんが当店にお見えになられ、ニュースを知らされました。

毎年の7月に行われるお神輿のお祭りの内容に、今年は変更があったというのです。

具体的には、お神輿のコースでの休憩ポイントが、1ヶ所変わると言うものでした。


その変更があった1ヶ所というのが、当店の前での、休憩ポイントだと言うのです。

詳しく聞きますと、このご近所になるある方が、家からの自動車が出せなくなる、

との理由で、お神輿の休憩ポイントを止めさせてほしいと届け出があったそうです。


前にもお話したように、当店のご近所は古くからの住民同士の繋がりが強いので、

こうした届け出をする人間への心当たりには、考えられる該当者は少ないのですが、

ともかくも警察からの指導が入り、休憩ポイントの変更は余儀なくされたのでした。


恐らくはこれが、町内との関係を決定的に破綻させた原因になったのだと思います。

2日前の土曜日に、若夫婦の家にある幟旗が立てられました。不動産の名があります。

立て看板にはポストがつけられており、入っていたチラシには売り物件とありました。


状態には空き家とありました。若夫婦のご一家は姿を消されていた後だったのです。

これまでの5年間ご近所付き合いもできない関係でしたが、寂しい気持ちとなりました。

言える義理はないと思いますが、新たな地では幸福に暮らせるようにとお祈りします。