先日は最近予備校で教え始めた生徒との個人レッスンでした。
個人レッスンも長年やっていると
生徒のエネルギーがわかるようになってきます。
パッと顔を見ただけで
どよーんとした子
生き生きしている子
最初の1秒でわかるのです。
この子はどうもやる気があんまりないみたいで
壁を作っていて
どうやっても中に入れない。
そんな感じでした。
しかもしょっちゅうドタキャンする。
これじゃ教えられない。
質問しても答えがかえってこない。
どこがわからないのかわからない。
そう思っていたのですが
昨日は違いました。
きっかけは
トマトについてでした。
使役動詞について教えていて
使役動詞と言うのは
大体３種類あります。
make have let
です。
make というのは
make 人 動詞の原型 で 無理やり～させるという意味です。
たとえば
My teacher made us study English for ten hours.
先生は私たちに英語を１０時間勉強させた。(無理やり）
この場合、私たちは英語を勉強したくないのに先生が無理やりさせたという意味です。
え～と、誰かに何かを無理やりさせられたことない？
と彼に聞いてみました。
彼が考え込んでいるので
「お母さんは？お母さんは何か無理やりさせたりしない？
野菜を無理やりに食べさせるとか？」
と言うと
「トマトを無理やり食べさせようとするんです。」という。
え～トマト嫌いなの？と聞くと
「あの食感が。。。ダメなんです。」
OK, 私の母は私に無理やりトマトを食べさせた という文を作ってごらんなさい。
My mother made me eat a tomato.
できた。
今度は受動態。
私はお母さんにトマトを無理やり食べさせられた。
という文を作る。
この場合、注意すべきは
使役動詞の場合、動詞はto がつかない原形動詞だけど
受動態になるとto が発生するということ。
I was made to eat a tomato by my mother.
（私は母に無理やりトマトを食べさせられた。）
になります。
これ、不思議なんですけど
他の文で練習してた時
どうもわかってないみたいだったのに
トマトの文でやったら一発でできたのです。
その上、
家族についていろいろ話してくれて
彼が双子であることや
双子の兄弟は全く違ったタイプであること
などがわかりました。
今まで何にも話してくれなかったのだけど
トマトで口がほぐれたのかもしれません。
ちょっとだけ心を開いてくれたようでうれしかったです。
使役動詞って楽しいです。
make はやりたくない相手に無理やり何かをさせる。動詞は原形。
反対にlet はやりたくてしょうがない相手にやってもいいと許可を与える。
My mother doesn't let me drive a car.
(私の母は私に車を運転させてくれない。）(私は運転したくてたまらない）
have はやって当然の人にやってもらう。
He had his secretary copy the document.
(彼は秘書に書類をコピーさせた）
どれも動詞は to がつかない原形です。
この使役動詞、よく注意してみると
世の中に一杯あふれています。
とくにlet
有名なビートルズの曲
Let it be. もそうです。
ほかにもこんな歌があったなあ。
Let me love you tonight. (今夜あなたを愛させて）
この場合私はあなたを愛したくてたまらない。愛する許可を求めています。
ちょっと見せて というとき
Let me see.
なんていうし。
面白いです。
使役動詞、使ってみませんか？
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