おはようとありがとうが言えてなかった息子。

こどものコトバ

今朝、息子に問うた。

「学校着いたら、お友達におはよう!って言ってる?」

「うん!先生と皆とおはようございます!って言うよ。」

「いやいやいや、その全員揃っての『おはよう』でなくて。

近くの席のお友達が登校したら、おはようとか言わないの?」

「うん・・それは言ってないかな。」

「なんだとーーー!?」

 

私、個人的に挨拶できないってイヤなんです。

自分の子がお友達に挨拶できてないってのも。

で、ちょっと興奮気味に「なぜ挨拶をしないのか」聞いてみました。

息子曰く、「向こうがおはようって言ってくれなかったら・・・って考えると怖い」と。

 

ほーほーほー。

 

それはよく分かるよ。

挨拶したのに無視されると本当イヤな気持ちになるよね。

なんでだろうね。

大人の私でもよく分かる。

そして大人の私はモヤる。

いや、ムカつく。

 

前の職場ではよくありました。

挨拶とか、人として最低限のことだろ?それ。ってことができない場面に遭遇することが。

 

前の職場でのムカついたコト①

よく「いつもニコやかでいい人だよね」的なこと言われるんですよ。

職場でも「エンジェル○○(旧姓)」と呼ばれたことがあるくらい。

「仕事中に怒ってる姿見たことないし、いつも穏やか」

とか。

 

でも実際、腹黒いですからね。

近しい人達からは策士とも言われるし、

批判精神、めっちゃ旺盛だし。

 

だから先輩とサシ飲みに行って、結構酔っ払うと

「え!ブラック○○(旧姓)が出てきた!」とブラックな顔が見えることも。

 

でもブラック面を見せたことがない人から「なおさんて、会社で嫌いな人いないでしょう!」と聞かれたことがあり、「大嫌いな人は1人います。」と言った時はビックリされました。

「え!その人は、一体何したの?」と。

「人としてマジで嫌いです。今でもずっと。」と、退職直前に名前と共にカミングアウト。

 

その人はグループ会社の人でした。

別階にいて、夜遅く残業していた私がその人からの内線を取りました。

あいにく該当部署の人は全員出払っていて、転職間もなかった私は他部署のことは分かりませんでした。

 

でもその人はおかまいなしで、「△△を持ってきて」と言って内線を切りやがりました。

 

私はその「△△」が何なのか、どこにあるかも分からず、該当部署の人にわざわざ連絡して確認し、それをそいつに持って行きました。

しかも1階しか違わないフロアなんだから、お前が取りに来いよ。と思いつつ。

 

するとそいつはおにぎりを右手にPCを見つめていました。

 

「××さん、△△お持ちしました。」と横に立ち、声をかけたら。

 

 

そいつ、

 

私の方を0コンマ1秒も見ることなく、左手だけを差し出し、その資料を受け取ったんです。

 

もちろん「はい」も「ありがとう」も何もなく無言で。

 

私、その時思いました。

 

「このクズが。」

 

自分がお願いしておきながら、ほんの一瞬ですら見向きもしない、一言も発さない。

 

その日から退職するまでの約7年間。

ずっと大嫌いでした。

 

他のお偉いさんには媚びへつらってる姿を見ると余計に胸糞悪くて。

すごいヘコヘコするんですよ、漫画みたいに。

そいつが媚びへつらってるお偉いさんの1人と私がランチに行ったり、一緒に仕事をしてると分かると、そのお偉いさんの前では私にもニコニコしてきやがりました。

私がそいつに微笑み返すことはありませんでしたが。

 

前の職場でのムカついたコト②

仕事が終わって退社する時って「お疲れ様でした」って言いますよね。

私が帰る時「お疲れ様でした。お先に失礼します」と同じ部署の人達に向けて言ってたんですが。

いつも返してくれるのは隣の席の男性と斜めの席の課長。

真正面の同い年の女性と斜めの女性(その時、転職してきたばかり)は大体いつもスルーなんですよ。

別に普段から仲が悪いとかではなく、仕事でも普通に話すし、たまにランチ行くこともあるし。

 

ただ、2人の女性に共通していたのは、朝出勤してきても、その2人は周りに聞こえないくらいの声でしか挨拶をしない。

聞こえないくらいの声っていうか、言わない日もありました。

遅刻常習犯だったので、挨拶により遅れてきたことが周りに認識されるのが嫌だったのかもしれませんが。

 

とにかく「挨拶」はできない人達でした。

 

それでも私はめげずに退社時は挨拶をしてたわけですが。

やっぱり挨拶をスルーされるって気持ちいいもんじゃない。

それが毎日続くと私の心も折れそうになり、「挨拶しない方が楽なんじゃないか」「向こうがしないなら、別に私もしないでシレーっと帰ればいいのではないか」と考えるようになりました。

 

そんなモヤモヤムカムカしたその日の帰り。

ムカつきがなかなか落ち着かず我慢できなくなった私は、乗り換え駅で新卒でお世話になった会社の部長に電話をしました。

 

その部長にブワァッと吐き出し終わったら部長が言いました。

 

「○○!○○は全く間違ってない。偉いぞ。そんな環境でも挨拶を続けてきて。偉い!

だから○○は今のまま挨拶を続けろ。

正しい行動をやめるな。

もしそれでも○○が辛くなったら、退社のタイミングで俺に電話してスピーカーにしろ。

○○の挨拶に対して、俺がそいつらに聞こえるくらいの大きい声で『○○!お疲れっ!!』って返してやるから。」

と。

 

この部長との会話は今でも嫌な思いをすると思い出します。

この日以来、少し気が楽になって、心折れることなく挨拶を継続できました。

不思議なもので、続けているうちに、挨拶しなかった女性2人も挨拶するようになったんですよね。

部長の言うように続けて良かった、と思える一件。

 

息子にも私の経験を伝える

この2つの経験、息子にも話しました。

どこまで理解しているかは分かりませんが、「だからママは最低限の挨拶や言葉かけができない人間が大嫌い。」と。

 

挨拶を返してもらえないのが怖いのも、嫌な気持ちになるのもよく分かる。

だけどちゃんと挨拶をしたたー坊がそのことを恥ずかしいと思ったり、しなきゃ良かったと後悔することではない。

相手は「まだ挨拶ができない子なんだな。お母さんがまだ教えてないんだな。」って、それくらいに思ってなさい。

 

と伝えて学校へ送り出しました。

 

早速実践してみた息子

えらい。

玄関を出たら、同じ登校班の同級生が階段を下りてきて同じフロアにいるところでした。

息子は朝の私の話を思い出したのか、「○○ちゃん、おはよう」と声をかけましたが、その子はスルーで自分の話を始めました。

なので私も「○○ちゃん、おはよう」と言うもスルー。

もう一度私が「おはよう」と言ってもスルー。

 

(まじか・・・(-_-))

 

私はその子の肩にそっと手を置き、一呼吸置いて

「○○ちゃん、おはよう」と改めて言ってようやくおはようが返ってきました。

 

部屋に戻り、夫にこの話をしたら

「親が人に挨拶してないんちゃうか?

そういう親の背中見てたら挨拶せえへんやろ。

俺やったら『ちゃんと挨拶せなあかんで』って言ってまうけどな。」と。

 

でもうちの息子も挨拶できる時とできない時があるから、他の人の挨拶をスルーして不快な思いをさせてるかもしれない。

息子の話を聞く限り、きっと、あるでしょう。

むしろ4歳の娘の方がきちんと挨拶ができる。

それは「恥ずかしい」とかそういう感情がまだ薄いからなのかもしれないし、

息子も他の子ども達も成長の証(照れ等)で挨拶ができていないのかもしれない。

 

いろんな見方があるけど。

でも私はきちんと挨拶のできる人に育ってほしい。

だからコツコツと背中を見せていこうと思っています。

 

息子よ、私の大嫌いなあいつのようになってくれるな

そういえば、以前、オンライン授業参観がありました。

コロナ時代ならではですね。

授業の様子をPCから見ていたその時。

 

息子のプリントが床に落ちました。

それを隣の子が拾ってくれました。

息子、無言でそれを受け取りました。

 

私はPCの前で

「まじか!おい!何か言うことあるだろ!」

 

とPCに向かって声を出していました。(授業参観中、PCはミュートです)

 

あの憎きあいつがフラッシュバックしたんですよね。

息子、あいつと同じことしてやがる。

(まぁ、あいつは30代後半だか40代のいい大人だったけどな!)

 

もうね、私は頭にきましたよ。

帰宅した息子に熱く注意しました。

 

「人に何かしてもらうことを当たり前だと思うな。」

 

オンライン授業参観があって良かった。

まさか息子が「ありがとう」を言えてないとは思ってなかった。

 

まだまだ伝えていくことがたくさんあるな。

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