ヒエラルキーの三角形、どこに線を引くか

どんな会社でも、「ヒエラルキー」はあるでしょう。
組織の階層を表現したピラミッド型のアレです。

この三角形に一本水平線を入れるとき、一番大切な一本は
「現場」と「本部(管理部門)」を分ける線、だと考えます。
当然、線の下側が「現場」で、上側が「本部」。
現場はもっぱら「実務」をこなし、本部は「管理」をする。

なぜこの一本の線が大切か。
それは、この線を三角形のどの高さに引くかによって、その会社の利益構造があらかた決まってしまうからです。
つまり、利益が出やすい会社か、出にくい会社か、が決まってしまうのです。

会社の日々の活動で利益を生むのは、「現場」です。
「現場」が効率的に高稼働していれば利益は最大になります。
「現場」を効率的に高稼働させるのは「本部」の仕事です。
しかしその「本部」は日々の活動の中では、利益は生まず、コストを発生させます。
ですから、「本部」は小さい方が会社の利益にとってプラスです。
結局、儲かる会社の条件は
①「現場」と「本部」を分ける線が、ヒエラルキーの出来るだけ高い位置にあること = 大きな「現場」と小さな「本部」
②大きな「現場」が効率的に高稼働していること
を両立させることです。

中小企業は常にこの「線」を高く保つことを心がけなくてはなりません。
大企業のマネをして線を下げ、管理者を増やしてはいけません。
実は、大企業のヒエラルキーの下側には、「下請け」という見えない階層があります。
その階層を合わせると、巨大な三角形になります。
一見低い位置にある大企業の「線」も、巨大な三角形の中では高い位置にあるのです。
一方、中小企業には、「見えない階層」はありません。
ですから常に「線」を高く保ち、小さな本部が大きな現場を高稼働させることを目指さなくてはならないのです。

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