昨日は古くからの友人との恒例の精進料理の会だった。
もう２０年以上も続いているだろうか…。
もともとは同じ職場で働いていたOBたちが
年に数回食事をしながら旧交を温める会だったのだが
いつしか１人減り、２人減り…（亡くなって）
とうとう今では３人の精進料理好き高齢女子会に
なってしまったという訳だ。（笑）
さて今回の精進料理の会は
1345年開創の松琴寺という臨済宗の禅寺を訪れた。
その寺は市街地から少し外れた閑静な山の中に
ひっそりと佇んでいた。
境内の至るところに多くのモミジの木が見られ
秋の紅葉はさぞ美しいことだろう。
私たちが通された座敷の目の前に広がるのは
しっとりと落ち着いた雰囲気の中庭。
精進料理は素材の味を活かしながらも
一皿ごとに調理法や味付けに様々な工夫が施され
随所に夏らしい季節感も感じられ
さすが…の一言だった。
次から次へと料理が運ばれてくるたびに
「これは何だろう…」「〇〇じゃない？」などと言いつつ
一品一品じっくり味わいながら美味しく頂いた。
お寺で精進料理を堪能したあと
私たちが向かったのは近くにある森のカフェ。
ネットで見つけた初めて来るカフェだったが
道からは見えにくい森の奥にあり
あやうく通り過ぎてしまいそうになった。（笑）
だが、一歩店内に足を踏み入れると
そこには想像以上のとてもステキな空間があった。
でも、もっと素晴らしいのがテラス席。
傾斜のある深い森に包まれるようにして
広くてとても落ち着いた感じのテラスがあったのだ。
私たちはもちろんこのテラス席を選んだ。
周りをぐるりと瑞々しい新緑の木々が取り囲み
さすが森のカフェと言うだけある。
注文したコーヒーが来るまで森を散策してみた。
ほどよく整備された森の道を歩いて行くと
こんな瀟洒な建物があったり
さらに下って行くと
ほとりにアジサイが咲いている蓮池があったり
さらに下の方にはもっと広いテラス席のある
感じの良いレストランがあったりして
まるで軽井沢を思わせるような雰囲気だった。
散策の途中で会ったスタッフの人に聞くと
何とここは結婚式場で、カフェも併設しているのだとか。
先ほどの建物は教会かも知れない。
そうか、だからこんなにステキなんだ…と納得。
カフェに戻ってコーヒーを飲みながら
なおもしばらくおしゃべりに花を咲かせた私たち。
気心の知れた長年の友人との話は楽しくて
思わず時間の経つのを忘れてしまう。
帰り際に店内で売っていた手作りのドライフラワーの中から
いちばん小さな花束をお土産に買って
森林浴で癒され、たっぷりと自然のパワーをもらった
ステキな森のカフェをあとにした。
今度は秋の紅葉を見に来たいね…と言いながら。
それまでお互い元気でいなくちゃ！
