今ちょうど見頃を迎えているチューリップ。
せっかくキレイに咲いているのに
山の中のガーデンなので道行く人もなく
庭主以外は誰にも見てもらえず、褒めてももらえず…。
このまま枯れてしまうのでは余りにも不憫なので
せめてもの親心としてこのブログを通して
その精一杯の晴れ姿を見ていただこう。
さあ、チューリップ祭りが始まるよ～！
まずはガーデン中央のいちばん日当たりの良い特等席で
のびのびと咲いているチューリップ。
こっちは芝桜やアジュガ、シラーなどと
仲良く一緒に花壇を彩っている。
ホーランドシックはそろそろ散り始めだが
イエローポンポネットはまだ元気そうだ。
アネモネとくっつくように咲いている
このオレンジ色のチューリップは
花びらの先の黄色いフリンジがおしゃれ。
石積みの階段に沿って咲いているのは
ほとんどが例のお買い得福袋のチューリップだが
じゅうぶんきれい、きれい！
この場所はハナミズキや庭桜の下の半日陰なのだが
それにもめげずに元気に咲いている。
ここにもイエローポンポネットがいる。
その向こうのゴージャスな複層咲きは福袋の福の花だ。
このメインガーデンには手間要らずの宿根草や
牡丹、バラ、ユリなどが所狭しと植えてあるので
昨秋チューリップの球根を植える時
さて、どこに植えよう…とさんざん悩んだ。
挙句、それらの合間を縫って一個ずつバラバラに
手当たり次第、適当に植えたしまったが…
こうして咲いてみると
やはりチューリップは一本では物足りない。
複数本が寄り集まって咲いた方が断然見ごたえがある。
よし、来年は一か所に４～５個の球根を植えよう。
これは山荘入口のゴンタ桜の根元に植えたチューリップ。
ここは土が硬いので心配していたが
無事に芽を出してキレイに咲いてくれた。
そのすぐ横で咲いているこの子たちも
同じように硬い土を押しのけて咲いた苦労人たち。
彼らにはご苦労さんと声をかけてやりたい。
一方、玄関デッキの下の植え込みに植えたチューリップは
日当たりが悪くてまだほとんどがつぼみ。
こちらは駐車場の横の花壇。
ここも午前中はあまり日が当たらないので
まだ開いていない花も多いが
真ん中の白いチューリップがひときわ目立つ。
さしずめ紅一点ならぬ白一点というところか…。
ところで、手前の芝生の中をご注目あれ。
何とその中に咲いているチューリップがひとつ。
そう、この子だ、
こんなところに球根を植えたはずはないのに
すくすくと大きく育って花を咲かせた。
おそらく２～３年前に花壇の土を掘り返した時に
この子も一緒に飛び出したのだろう。
まるでポツンと一軒家だ。（笑）
いやいや、この子だけじゃなく
スモークツリーの周りの芝生の中は
スイセン、ユリ、忘れな草、スズランスイセンなどの
ポツンと一軒家だらけなのだ。
いくらお一人様ばやりの時代だとはいえ
こんなところで社会の縮図を見せられようとは…。
いやはや全く呆れてものが言えない。
ポツンと一軒家はここにもいる。
花壇でもない場所で孤独に咲く赤いチューリップ。
よくよく見れば、バラのようにも
シャクヤクのようにも見える豪華な花だ。
そしてここにも、ポツンと…。
おまけにこの白いチューリップは捻じれて咲いている。
よほど生きにくさを抱えているのだろう。
集団が苦手なのにはそれなりの訳があり
一人が好きなのにも理由がある。
人間もチューリップも同じなのかも知れない。
要するに
こんな変わり者は人間だけじゃなく
こうして植物の中にもいるということだ。
私のアトリエの北側に置いている
この鉢植えのチューリップもようやく開花し始めた。
地植えばかりが多い中
たまには鉢植えも新鮮で良いものだ。
このように
庭主にしか見られることのないチューリップだが
小さな生き物たちには人気のようで
紫色の花びらのてっぺんに小さなクモがいたり
赤い花びらの迷路を探検する虫がいたり
黄色い花びらの岩登りに挑戦するクモがいたりして
こんな光景を発見するのが面白い。
そして、これは…おまけ。
以前ブログに書いた、このスイセン。
とうとう２本とも見事に満開の花を咲かせた。
これは、こんな所に日本人…じゃなく、スイセンだ。 （笑）
以上、今年の noriba-ba's garden の
チューリップ祭りはおしまい。
この子たちもこうしてブログを通して
多くの見知らぬ誰かに観てもらえることを
さぞ喜んでいることだろう。
最後までお付き合い下さって…感謝！
