白い花の次はいろんな色の花を…。
今、山々を鮮やかなピンク色で彩っている山ツツジ。
ガーデンでもいろんな所でキレイに咲いている。
この山ツツジは私のアトリエの裏に
最初から住み着いていた先住民なのだが
作業しながらこの花が窓からすぐ近くに見えるので
時々手を休めてはウットリと眺めている。
これは茶室の前庭で咲いているハナカイドウの花。
優しいピンク色した可憐な花が愛らしくて
私の大のお気に入りなのだが
なぜか今年は花数が少なくて…ちょっぴり残念。
でも、ピンク色の花だけじゃなく
目が覚めるような黄色のヤマブキの花や
モミジの若葉の真っ赤な色もよく目立ち
春の山庭を明るく彩っている。
花壇の中では珍しい模様のネモフィラが咲いている。
このネモフィラマクラータ(紋唐草)は
カリフォルニア原産の1年草で
白い花びらに5か所の紫色の点があることから
英語名は Five Spot と言うらしい。
なるほど、さすがアメリカ…わかりやすい命名だ。(笑)
こちらでは毎年お馴染みのシラーカンパニュラータが
今年も爽やかな水色の花を元気に咲かせている。
この花が咲くと、「お久し振り~、元気だった?」と
思わず声をかけたくなる。
まるで懐かしい友人に再会したかのように…。
アイリスも元気そうに一輪の花が開いている。
この花も毎年顔を合わせる懐かしい旧友だ。
スミレもまだまだ元気。
ピンク色の芝桜の中に咲く白いハナニラ。
次々と青い花を咲かせるツルニチニチソウ。
赤紫色のクリスマスローズもまだキレイ。
こっちのクリスマスローズは徐々に色も褪せ
種子をつけ始めたようだ。
その前に花を切り取った方が良いとも聞くが
このひなびた色合いも味わいがあって美しいので
毎年このまま自然に任せているのだが…。
自然に任せると言えば、この菜の花。
小松菜や水菜の取り残しをそのまま放置していたら
こんなにも大きく菜の花が広がってきた。
これはこれでじゅうぶん美しいので
観賞用にしてずいぶん楽しませてもらったが
もうすぐ夏野菜を植えるため
そろそろ場所を譲ってもらわなくちゃ…。(笑)
山庭のシンボルツリーであるスモークツリーの
銅葉色の若葉がようやく芽吹いて来た。
この鮮やかな紅色の若葉をつけているのはベニガシワ。
雌雄同株で、下のヘンテコな塊りが雄花らしく
雌花はまだ咲いていない模様。
数年前、この紅色の葉に惹かれて
近くの山から小さな苗木をもらって植えたものだが
今では広がり過ぎて…ちょっと困っている。(笑)
去りゆくものあれば、来るものあり。
春のガーデンは目まぐるしく移り変わっていく。
バラも艶々した葉が勢いよく生い茂り
つぼみが少しずつ立ち上がって来始めた。
もうすぐ自分たちの季節だと言わんばかりに…。